2007年10月21日

流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係(5)

前回は、気体の流量係数である、Kv値(Cv値)の、
未臨界状態についての説明でした。
今回は、臨界状態の説明です。

1次圧力と、2次圧力のバランスで、臨界状態が未臨界状態かを
確認します。

儕 < P1÷2 であれば、未臨界状態
儕 > P1÷2 であれば、臨界状態です。

<気体のKv計算式(臨界状態)>
気体のKv計算式_臨界状態

Qn:体積流量 [m3(N)](0bar,20℃状態)
ρn:気体の密度 [kg/m3(N)] (0bar,20℃状態)
P1 :圧力 [bar(A)](絶対圧力で計算式に入力してください)
T1 :温度 [℃]

臨界状態は、1次圧が2次圧にくらべ、圧倒的に高いので、
Kv値(Cv値)の計算に、2次圧を考慮する必要はありません。

また、Cv値とKv値の換算ですが、
Cv=1.167 x Kv で、計算できます。

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2007年10月20日

流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係(4)

だいぶ、間が空いてしまいましたが、久しぶりに続きを書きます。
前回までに、液体のKv値計算について書きました。
今回から、気体のKv値計算式について、書きます。

1次圧力と、2次圧力のバランスで、臨界状態が未臨界状態かを
確認します。

儕 < P1÷2 であれば、未臨界状態
儕 > P1÷2 であれば、臨界状態です。

<気体のKv計算式(未臨界状態)>
気体のKv計算式_未臨界状態

Qn:体積流量 [m3(N)/時](0bar,20℃状態)
ρn:気体の密度 [kg/m3(N)] (0bar,20℃状態)
P1,P2:圧力 [bar(A)](絶対圧力で計算式に入力してください)
儕:差圧 [bar]
T1 :温度 [℃]

未臨界状態は、2次圧力が高めなので、
1次圧も2次圧も、計算するのに、必要です。

また、Cv値とKv値の換算ですが、
Cv=1.167 x Kv で、計算できます。

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2007年10月07日

層流と乱流

層流(laminar flow)とは、配管の中での流れが、
配管と平行となっているものです。
細かいところで、全ての分子が、同じ向きとは、限りませんが、
その流速分布が、管壁ではゼロであり、配管の中央が最大となる
ような流れのことです。
基本的には、流体の粘性が、流れの摩擦となり、それが流れを
決定する場合であるので、粘性流れ、という場合もあります。

乱流(turbulent flow)とは、配管の中で流れの中に
渦ができたり、流れがぐちゃぐちゃな状態です。
基本的に、流れの慣性力が支配的な状態なので、
慣性流れという場合もあります。

で、現実の配管の中は、というとほとんどの場合は、乱流です。
しかし、ある一定以上、配管が真っ直ぐであれば、層流的になります。
バルブにとって、層流や乱流は需要なのか、というと、
実はそれほど重要ではなかったりします。
バルブ自体が、流れにとっては障害物になることもあるので、
その場合には、バルブの1次側(上流)までは層流で、
バルブの2次側(下流)は、乱流になる場合もあります。
バルブの流量係数(Cv値,Kv値)を計算する場合にも、
層流や乱流を意識することはありません。
(ただ、バルブを設計するにあたっては、重要な項目で、
 それによって流せる性能などは、大きく変わってきます。)

むしろ、層流や乱流は、流量計において重要です。
流量計が流量を測定するためには、乱流だとあまり精度がよく
ありません。それは、流れが定常で無いためです。
そのため、層流の方が、流量を測定するのは、一般的に簡単です。
そのため、多くの流量計では、流量計の前後に、一定以上配管を
真っ直ぐにする、直間長が定められています。
といっても、直間長さえあれば、必ず層流になる、
というわけでもありません。
あくまで、流れがなるべく定常になるように、その措置です。

だんだん、話がややこしくなってきましたが…

実は、ビュルケルトの新型比例電磁弁は、他社製品に無いほど、
レンジアビリティーが広く、制御幅が広いのか、
それを説明しようとして、その前段階として、
層流と乱流の話をはじめたのですが…
比例電磁弁の性能向上は、マスフローコントローラ(MFC)の
性能向上にも繋がる、重要な項目なんですけどね。

ブログで、文章だけで説明する自信が無いな…
ってことで、中途半端な記事になっちゃったかな…

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posted by パンダ丸 at 12:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集
2007年09月10日

流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係(3)

流体が「液体」のKv計算式は、これです。
 Kv=Q√(ρ/儕x1000)

 Q ;流量[m3/hr]
 儕;差圧(一次側圧力−二次側圧力)[bar]
 ρ ;流体の密度[kg/m3]

この式、流量と、√差圧が、比例になっていることがわかります。
つまり、差圧が大きくなるほど、流量が増える計算になります。

だから、このバルブを使うって決めても、圧力がわからないと、流量がどのくらい流れるかってのは、わからないんですね。
だから、バルブ屋は、バルブを選定するときに、
バルブ前後の圧力は、どのくらいですか? って聞きます。
それで、差圧を計算するんですね。

ただ、ちょっとここでややこしいのが、プロセス設計を行う場合です。
例えば、ポンプを選定するとき、このポンプはどの程度の揚水力が必要か、決めなければなりません。7mの高さのタンクなら、7mH2Oのヘッドは必要ですよね(7mの高さまで水を持ち上げる力が必要です)。

この途中にバルブがあるならば、バルブの分だけ圧力損失があるので、その分、ポンプに余力を持たせなければなりません。
だから、バルブの圧力損失は、どのくらいですか、と聞かれる場合があります。
でも、バルブの圧力損失は、上記の式の通り、流量と1次側の圧力によって決まるので、「圧力損失は○○kPaです」なんて、答えることはできないんですね。

つまり、ポンプ選定では、バルブの圧力損失を知りたい。
でも、バルブの圧力損失は、ポンプや前後の配管によって変わるので、一概には答えられない。
ということで、どっちを先に決めればいいか、わからなくなってしまいます。
卵が先か、鶏が先か、みたいな感じですね。

じゃ、どうやってバルブを選定すればいいのか。
これはちょっと難しいです。
そのアプリケーションによっても、答えが変わってきますからね。

この時の考え方として、バルブオーソリティーって考えがあります。
バルブが無いとして、ポンプが○○MPaの吐出圧力が必要であるならば、その30〜50%程度を、コントロールバルブの圧力損失として加算し、ポンプにはそれだけの余力を持たせる。
そして、コントロールバルブは、この30〜50%程度の圧力損失を、バルブ選定の計算として使用する、というものです。

ただ、この考えが、いつでも、どこでも正しい答えになる、とは言い切れないので、ちょっと注意が必要ですが…
もしポンプとバルブを選定するのに、お悩みなら、参考にしてください。

また、ありがちなのですが、ポンプの性能が高すぎて、どうもコントロールがうまくいかない、ということもあります。
「とにかく、たくさん流せばいいんだ」っていうアプリケーションなら、あんまり悩まないでしょうけど、
「このポンプとコントロールバルブで、温度制御を行いたい」という場合には、流しすぎればいいってわけにはいかないですからね。
その場合には、ポンプの出口側に、戻りのラインをつくっておき、途中にリリーフ弁をつけておいて、リリーフ弁を制御することで、ポンプ出口側の圧力を安定させて、コントロールバルブの制御が行いやすい条件をつくることも、大切です。
また、最近はインバータが安くなってきているので、ポンプのモータをインバータで制御して、圧力を安定させる、という手段も、考えられます。

ただし、この方法は、非圧縮性流体である「液体」だから、有効な方法で、「気体」や「水蒸気」では、有効とは限りませんので、ご注意ください。

このあたり、ちょっと悩むところです。

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posted by パンダ丸 at 22:55 | Comment(0) | TrackBack(1) | 流体制御に関連した用語集
2007年09月08日

流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係(2)

では、具体的にKv値とは、どのように計算するのでしょうか?

このKv値の計算式、「液体」「気体」「水蒸気」で異なるので、注意が必要です。

Kv値/Cv値については、こちらも参照してください。
http://burkert.seesaa.net/article/36615384.html

まずは「液体」のKv計算式から、説明しますね。
 Kv=Q√(ρ/儕x1000)

 Q ;流量[m3/hr]
 儕;差圧(一次側圧力−二次側圧力)[bar]
 ρ ;流体の密度[kg/m3]
(計算式や単位は、結構資料によって異なるので、ご注意ください。
 どの資料の計算式でも、結果はほとんど同じになると思いますが…)

と、のっけから、わかりにくい式が登場しました(笑)
ここで、解説ですが、儕(差圧)とは、バルブの前後の差圧です。
このバルブが、どれだけ圧力を損失しても良いかってことです。
ちなみに単位の[bar]について、1.0[MPa]=10[bar]です。

ちなみに、Cv=1.167 x Kv
なので、これでCv値の計算もできます。

バルブの資料を見ると、Kv値(またはCv値)が、資料として記載されています。
このバルブの性能を示す、Kv値(またはCv値)と、流体の条件を入力すれば、どのくらい流量が流れるか、ということが計算できます。

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posted by パンダ丸 at 13:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集
2007年09月07日

流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係(1)

たまに、アクセス解析なんかで、GoogleやYahooなどから、どんな検索ワードで、このバルブ屋ブログにアクセスしているのかなって、見てみると、いろんな言葉でアクセスしてくる人がいます。
その中でも、「Cv値/Kv値」や「バルブ」、「流量」という、検索ワードは、結構多いですね。
このあたり、いろんな本やウェブでも解説がありますが、パンダ丸的に解説してみようと思います。

で、まずは「バルブ」ってものが何なのか。

水は高いところから、低いところに流れます。また、圧力の高い方から低いほうへ流れます。水を高層マンションなどに流す場合には、ポンプなどで圧送してあげるわけですね。
ガスでも、同じです。圧力の高いところから、低いところに流れます。

基本的に、この逆ってことは、ありえないわけです。

バルブっていうのは、流体の流れを、止めるものです。
 バルブを閉めれば、流体は流れません。
 バルブを開けると、流体が流れます。

バルブは、もともと流れているところを、閉めたり開けたりするわけで、もともと流れの無いところでは、バルブを開けても、流体は流れないわけです。
このとき、流れの量、つまり流量を決定するのは、何なのかというと、バルブの前後の圧力差なんですね。
バルブの前後に圧力が無ければ、いくらバルブを開けても、流体は流れません。
また、同じバルブであっても、前後の圧力差が異なると、流量も異なってきます。

「このバルブは、どのくらい流量が流れるのか?」
という質問、結構あるんですけど、これはバルブの性能も関係しますが、前後の圧力差にもよってきます。
だから、この質問は、簡単には答えられないわけです。
そこで、考え出されたのが、流量係数(Kv値/Cv値)な、わけです。
これは、バルブ前後の圧力は、とりあえずおいておいて、バルブの流量性能を、数値で表したものです。
Kv値/Cv値が大きいものは、その分たくさん流量が流れます。逆にKv値/Cv値が小さいものは、流量がそれほど流れません。

このあたり、もう少し解説していきますね。

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posted by パンダ丸 at 12:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集
2007年09月04日

ハンチング現象とは?

ハンチングとは、制御の世界では、制御が振動してしまうこと。
制御が波をうってしまうことを指します。
例えば、温度制御で、40℃にしたいところ、40℃に安定せず、38℃と42℃をいったりきたり、その温度グラフを作ると、波をうっている制御のことです。

オンオフバルブによる制御なら、ハンチングは必ず、発生すると言ってよいかと思います。
例えば、お風呂の温度を40℃にセットしたいとして、お湯の蛇口にオンオフのバルブをつけておきます。そして、42℃になったらお湯を止めて、38℃になったら、お湯を出す、というようにプログラミングすると、お風呂の温度は、42℃と38℃をいったりきたり、この間で制御することになります。
これでは、幅がありすぎるので、41℃でお湯を止め、39℃でお湯を流す、としたら、やはり41℃と39℃をいったりきたり。
では、40.5℃と39.5℃で…

この方法では、このお湯のバルブを止める温度、流す温度を同じにすることはできません。40℃にしたいからっていって、どちらの制御温度も40℃にしたら、バルブはどう動いていいか、わかりません。
2つのバルブを止める温度、流す温度には、必ず差が必要で、これがゼロになったら、制御はできません。

これが、ハンチングです。
だから、オンオフバルブにはハンチングがつきもので、常に現在値(PV値)は、設定値(SP値)を、いったりきたりします。

これでは、制御にならない。きっちり40℃にしたいんだってときには、コントロールバルブとPIDが必要です。
で、コントロールバルブをPID制御しているのに、ハンチングをしてしまう、って場合には、PIDの各係数を見直してください。
とくに、I値(積分値)です。これが小さすぎると、制御がハンチングします。
また、P値(比例値)が大きすぎても、制御がハンチングする場合があります。この場合、P値を小さくするのか、I値を大きくするのか、ちょっと判断が難しいところなんですけどね。

状況を見てから、適正な値を決めるってのが、PID制御係数を決める、常道なんで、どうすればいいって、一概に言えないのが、ちょっともどかしいところです。

ちなみに、パンダ丸は、ハンチング帽子が好きで、よくかぶっています。
もしかして、この下の広告、ハンチング帽子って、なってないですか?

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2007年08月24日

2方弁と3方弁(12) バルブ動作記号


このシリーズ、だいぶ長くなってしまったので、これで最後にします。
3方弁のパイロットバルブです。
考え方は、他のパイロットバルブと同じです。
バルブの開閉に、流体の1次側の圧力を利用して、開閉しています。

CP_バルブ動作記号_3方パイロット弁ノーマルクローズAポート放出

DP_バルブ動作記号_3方パイロット弁ノーマルオープンBポート加圧

まだ、他にもバルブの動作記号はあります。
2方弁や3方弁にも他の形がありますし、4方弁や5方弁など、もっと複雑な動作をするバルブもあります。
でも、記号の見方は同じです。

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2007年08月23日

2方弁と3方弁(11) バルブの動作記号

続いて、前回の逆、パイロット弁で、ノーマルオープンです。

BP_バルブ動作記号_2方パイロット弁ノーマルオープン

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2007年08月22日

2方弁と3方弁(10) バルブ動作記号

さて、2方弁と3方弁について、あと少し残っています。
残っているものは「パイロット電磁弁」についてです。

「パイロット電磁弁」については、このバルブ屋ブログでも説明していますね。下記にあります。
http://burkert.seesaa.net/article/38374591.html

「パイロット電磁弁」の反義語は「直動電磁弁」です。
「直動電磁弁」は、電気の力だけで操作される電磁弁です。
「パイロット電磁弁」は、電気の力+流体の圧力で操作される電磁弁です。

その、バルブの動作記号は下の通りです。
AP_バルブ動作記号_2方パイロット弁ノーマルクローズ

右側の四角に、「P」から不自然な点線の矢印が出ていますね。
この点線矢印が、「バルブの1次側(上流側)から圧力を引っ張ってきて、その力をバルブの操作に利用」していることを示しています。
他の部分は、2方弁のノーマルクローズと同じです。

この点線矢印があるか無いかで、直動バルブかパイロットバルブかを判断することができます。

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2007年08月21日

2方弁と3方弁(9) バルブ動作記号

「合流弁」と「分流弁」、わかりにくいですね。
それなので、どっちも兼ねてしまいましょう、ということで、
次のバルブは「ユニバーサル」。
「合流弁」としても「分流弁」としても、使えます。

T_バルブ動作記号_3方弁ユニバーサル

このバルブなら、「合流弁」や「分流弁」は必要ないですね。
もっとも万能に使える、という次第です。
といっても、流れ方向による力の向きが関係してきますので、
どんなバルブでもこの方式で使える、というわけではありません。
フリッパー電磁弁とロッカー電磁弁には、この形式のバルブがあります。
流れ方向の制限が少ないため、汎用性の高いバルブともいえます。
ご興味いただきましたら、ビュルケルトまでお問合せください。

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posted by パンダ丸 at 17:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集
2007年08月20日

2方弁と3方弁(8) バルブ動作記号

続いては、これも特殊な3方弁です。
前回は「合流弁」でしたが、
http://burkert.seesaa.net/article/51783681.html

今回は「分流弁(分配弁)」です。
F_バルブ動作記号_3方弁分配弁

このバルブは、バルブが動作していないときは「P」から「B」に流体が流れます。
そして、バルブが動作すると「P」から「A」に流体が流れます。
つまり、「P」から「A」or「B」のどちらに流体を流すのか、切替えることができるバルブです。

このバルブも圧力が問題になってきます。
もし閉じていけなきゃならない方の口から、圧力がかかってきたら、バルブはちゃんと閉じていられるのか?
逆からの圧力でバルブが開いてしまえば、流体が混ざってしまうこともありえます。

逆圧=背圧 ですよね。

空圧弁は、もともと圧力が高いものに強いから、ちょっとおいておきます。
問題は、電磁弁です。
ここで、有効な電磁弁が、フリッパー電磁弁とロッカー電磁弁です。
もちろん、無限の背圧に耐えられるわけではありませんが、汎用のプランジャ電磁弁に比べて、かなり高い背圧に耐えられます。
そのため「合流弁」でも「分流弁」でも、役にたつバルブです。

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2007年08月19日

理想気体の方程式

ボイルの法則とシャルルの法則から、次は理想気体の方程式が導かれました。
理想気体の状態方程式ってのが、正しいんでしたっけ?

で、この方程式は、
 PV = nRT
です。
 P:圧力(絶対圧力)
 V:体積
 n:気体のモル数
 R:気体定数
 T:温度(絶対温度)

圧力や体積は、様々な単位があるので、その単位の選択によって、
気体定数[R]の値は、異なってきます。

ここで、n[気体のモル数]が、出てきます。
これは、つまり気体分子(原子)の数ですよね。
気体分子(原子)の数は、質量と比例します。
モル数に、原子量を乗ずれば、質量になります。

何が言いたいのかというと、この理想気体の方程式は、気体の質量と体積の関係を表している、ということです。
マスフローコントローラは、質量流量を測ります。これを体積に変換するのは、基本的にはこの式です。
(基本的といったのは、この式はあくまで「理想気体」であり、「実在気体」とは少しずれがあるためです。)

最近、地球温暖化の話題があちこちで盛んですが、二酸化炭素の排出量を「kg」で表されることが多いですよね。
あれ、何で質量なんでしょうかね?
体積だと、温度で変化するから、夏冬で異なるからでしょうか?

ま、それはともかく、気体の体積と質量は、圧力と温度と関係している、ということです。

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2007年08月18日

2方弁と3方弁(7) バルブ動作記号

次はちょっと特殊な3方弁です。
とりあえず、先に動作記号を見てみます。
E_バルブ動作記号_3方弁混合弁

これは「合流弁」ってやつですね。
バルブが動作していないときは、「P2」から「A」に流体が流れ、
バルブが動作すると、「P1」から「A」に流体が流れます。
「P1」と「P2」は別々の流体と繋がっており、必要に応じて、どちらの流体を流すか、切り替える、というときに使います。

どこが特殊? って思われる方もいるかもしれませんが…
空圧アクチュエータや電動アクチュエータと組合せた3方ボール弁なら、この形はよくあります。
また、3方ダイヤフラム弁でも、可能ですね。
ただ、電磁弁では、なかなかこのタイプはありません。
このバルブだと、暗黙の了解として、「P1」と「P2」は同じ圧力まで耐えられないと、あまり意味がありませんが、同じ圧力ってのが、なかなか大変です。
だいたい、どっちかは低い圧力までしか使えなくなり、そっちがネックとなって「電磁弁は合流弁(切替弁)としては使えない」という風に考える方も多いかと思います。

しかし、ビュルケルトのフリッパー電磁弁やロッカー電磁弁なら、「P1」と「P2」と、同じ圧力まで耐えられるものがあります。
例えば1方に薬液をつないて、他方を洗浄水につないで、必要なときは薬液を流し、それ以外は洗浄水を流し続ける。
また、1方を水に繋いで、他方を空気に繋いで、必要なときは水を流すけど、それ以外は空気を流して乾燥させてしまうとか。
いろいろ、用途が考えられるバルブです。

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2方弁と3方弁(6) バルブ動作記号

バルブの構造の続きです。
前回3方弁の1種類について、説明しました。
http://burkert.seesaa.net/article/51497442.html
です。

次は、このバルブと逆の動きをするバルブです。

D_バルブ動作記号_3方弁ノーマルオープンBポート加圧

という動作をするバルブで、スプリングが利いていると、「P」から「B」に流体が流れ、
バルブが動作すると「B」から「R」に流れます。

例えば電磁弁では電源が落ちたとき、空圧弁なら空気が無くなった(大量に漏れた)など、異常な状況ではバルブは動作せず、スプリングだけが利いていることになります。
このバルブは、異常時には「P」から「B」に流体が流れるわけですね。
安全面を考慮して、使われることの多いバルブです。

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2007年08月17日

ボイルシャルルの法則

ボイルの法則と、シャルルの法則の次は、ボイルシャルルの法則です(笑)
ボイルの法則とシャルルの法則を組合せた感じです。

ボイルの法則は、温度一定での圧力と体積の関係です。
シャルルの法則は、圧力一定での温度と体積の関係です。
じゃ、圧力も温度も同時に変化したら、どうなるでしょう、っていうのが、ボイルシャルルの法則です。
理想気体においては、体積は圧力に反比例し、温度に比例するというものです。
式は、
 ボイルシャルルの法則

ま、一緒に掛け算して割り算しちゃえば、いいかと。

ここから「理想気体の状態方程式」が導かれるわけです。
それと、アボガドロ定数のことを理解すると、体積流量・質量流量・温度・圧力の相互関係がわかってきます。

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posted by パンダ丸 at 22:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集

シャルルの法則

ボイルの法則の次は、シャルルの法則ですね(笑)

ボイルの法則が、気体と圧力の関係であるのに対し、
シャルルの法則は、気体と温度の関係を表した法則です。
理想気体において、気体と温度は比例します。
このとき、温度は絶対温度です。
式では、下記のように表します。
 シャルルの法則

で、この法則が、バルブとどう関係しているかというと、バルブの流量係数であるKv値/Cv値の計算で出てきます。
ボイルの法則と同じですね。
バルブのKv値/Cv値計算のときは、温度は絶対温度を使わなければならないことになっています。
ま、式によっては、セルシウス温度に、273を足して、自動的に絶対温度にしちゃってるかもしれませんが。
注意して、バルブの流量係数であるKv値/Cv値を見てみてくださいね。

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2007年08月16日

ボイルの法則

パンダ丸は、「未開封のポテトチップの袋を標高の高い山に持っていくとパンパンなる」法則と勝手に呼んでいますけど(笑)

気体の体積と圧力の関係を表した法則です。
 圧力が上がると、気体の体積は小さくなり、
 圧力が下がると、気体の体積は大きくなる。
体積と圧力は、ちょうど逆の関係になるって、法則です。

理想気体では、体積と圧力の積が一定になります。すなわち、
 ボイルの法則
このとき、気をつけなければならないのは、圧力はゲージ圧ではなく、絶対圧力である、ということです。

ちょっとわかりにくいですか?
最初のポテトチップの袋の話に戻りますね。

地上では、気圧はおよそ1000hPaの圧力があります。
ま、高気圧や低気圧などで変化はありますけど、だいたいこの辺りですよね、計ったこと無いですけど…
富士山の山頂では、およそ650kPaになるそうです。

ポテトチップの袋の中に、どのくらいの体積の窒素が封入されているのか知りませんが、とりあえず1[ポテチ]としましょう。
そうすると、富士山山頂でのポテトチップの袋の体積Aは、次式から求められます。

1[ポテチ] x 1000 = A[ポテチ] x 650

ということで、A = 1.54
富士山山頂では、ポテトチップの袋は、およそ1.54倍に膨れる、という計算です。
ま、袋の中の気体は実在気体で理想気体では無いこと、気温が地上と富士山の山頂では異なること、そもそもポテトチップの袋は、1.54倍も体積が膨れたら割れるんじゃないかということなど、計算が合わなくなる不確定要素がありますけどね。
どなたか、ぜひ実験してみてください。
パンダ丸は、やりませんから(笑)

で、この法則が、バルブとどう関係しているかというと、バルブの流量係数であるKv値/Cv値の計算で出てきます。
出てくるというか…
バルブのKv値/Cv値計算のときは、圧力は絶対圧力を使わなければならないことになっていますよね?
ここで、ゲージ圧ではなく絶対圧を使うところに、ボイルの法則は関わっているわけです。

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2007年08月15日

2方弁と3方弁(5) バルブ動作記号

では、続いて3方弁の説明にいきます。

先に記号を見てしまいましょう。
C_バルブ動作記号_3方弁ノーマルクローズAポート放出

この記号から、バルブが動作していないときには、「A」から「R」に流体が流れます。「P」はどこにも繋がっていません。
そして、バルブが動作すると、「P」から「A」に流体が流れます。「R」はどこにも繋がっていません。
そして、それぞれ逆流れは不可です。

変な動きのバルブですね。
このバルブは、どこに使われるかというと、空圧弁を動かすための電磁弁として、よく使われるバルブです。
 「P」は、操作空気の入口
 「A」は、空圧バルブの空気口
 「R」は、排気なので、どこにも繋がない
とすると、電磁弁が動いていないときは、空圧バルブのアクチュエータの中の空気は「R」を通じて排気されます。
そして、電磁弁を動かすと、「P」から操作空気が入り、「A」を通じて空圧弁のアクチュエータの中まで導入されます。で、空圧弁が動作する、という仕組みです。
この方法なら、流体(この場合は、空圧バルブを動かす操作空気)は、1方向の流れでOKです。
だから、こんなバルブが使われるんですね。

他にもいろいろな用途があると思います。
流れ方向が制限されるので、ちょっと注意が必要です。
もちろん、流れ方向が制限されないバルブのあるのですが、それは少し後になってでてきます。

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posted by パンダ丸 at 18:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集
2007年08月14日

2方弁と3方弁(4) バルブ動作記号

別の2方弁といえば、ノーマルオープンのバルブです。
通常時、バルブは開いていて、流体が流れます。
バルブを操作すると、バルブが閉じて、流体が流れなくなります。

そのバルブの動作記号は、
B_バルブ動作記号_2方弁ノーマルオープン

です。
この記号の見方は、右側のスプリングが利いている(通常時)は、「P」から「A」に流体が流れます。
左側の電気/空気など、バルブを動作させる力が働いているときは、「P」と「A」が繋がっておらず、流体が流れません。

やっぱり、言葉で説明するより、記号の方が簡単ですよね?

次からは、3方弁を説明します。

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posted by パンダ丸 at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集

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