2008年09月08日

バルブとは?

今更ながら、バルブって何って、書いたことなかったですかね?
カタカナで「バルブ」って書きますが、実は発音が同じため、カタカナでは同一ですが、英語では異なる意味のバルブがあります。

・Valve(バルブ) 日本語で「弁」です。
 この「バルブ屋ブログ」で扱っているのは、「弁」の意味の
 「バルブ」です。
・Bulb(バルブ) 日本語で「球根」あるいは「電球」です。

全くスペルも発音も異なるから、英語圏のヒトが間違えることは無いでしょうね。
でも、日本語で表してしまうと、同じ表記になってしまいます。
「Valve」を「ヴァルヴ」って書けば、いいのかも知れませんが、発音が難し過ぎです(笑)

この「バルブ屋ブログ」は、球根や電球のことは、あんまり触れないと思いますので、ご注意ください(笑)

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2008年09月03日

計装とは?

計装って、あまり聞きなれない言葉ですか?

ウィキペディアで「計装」を調べると、下記のように、出ていました。

【計装(けいそう,Instrumentation)とは、生産工程等を制御するために、測定装置や制御装置などを装備し、測定することなどをいう。
一般的に計装分野では、下記の2項目に大別される。

*プラント計装 : 石油化学・非鉄金属・発電設備・食品医薬・等の、各種産業プラントを主体とする。
*ビル計装   : ビル空調・ビル給排水設備を主体とする。】

わかったような、わからないような…

計装の例としては、
* 生産物の入ったタンク内の温度と圧力を測定し、目的の温度、圧力になるよう加熱したり、制御弁を開閉する。
* 液体材料の流量を測定し、目的の流量になるよう、ポンプや弁を制御する。
* 室内温度を目的の温度に保つために、室温を計測し、冷暖房装置を起動したり停止したりする。

とのことです。
計装の構成要素として、バルブとセンサーがあるわけです。

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タグ:計装
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2008年09月01日

ディレイタイマー

ディレイタイマー(Delay Timer)とは、遅れタイマーのことです。
オフ・ディレイタイマーなら、スイッチを切ってから、しばらくたってからスイッチがきれるもの。
オン・ディレイタイマーなら、スイッチを入れてから、しばらくたってからスイッチが入るもの。

例えば、最近では照明や換気扇で、オフ・ディレイタイマーが組みこまれているものがありますね。
パンダ丸の自宅の換気扇は、のスイッチを切ってから30秒後くらいに、本当にスイッチが切れます。それまでは、しばらく換気扇がまわった状態です。これは、スイッチを切っても、しばらくは換気扇が廻り続けることで、完全換気を行うために、わざとそうしているわけですよね。
料理が終わって、ガスコンロをとめて、同時に換気扇も止めてしまうと、鍋からの蒸気が台所に充満してしまいます。だから換気扇は後で止めようと思っていても、その場から離れてしまっては換気扇のスイッチを切ることを忘れ、電気代が無駄になってしまう。
そのために、換気扇はスイッチを止めても、しばらく時間が経過してから、本当にスイッチが切れるようにすることで、無駄な電気を消費させない、という考えです。

こんな風に、わざと遅らせたいときに使うのが、ディレイタイマーです。説明がまわりくどいですかね…
ビュルケルトのセンサーでは、このディレイタイマーを設定する箇所が何箇所もでてきます。
すぐに反応して欲しい場合には、ディレイタイマーを「0」に設定しておけばいいのですが、状況により、遅れが欲しい場合を想定して、ディレイタイマーが設定できるようになっています。

使いやすいシステムを構築する上で、ディレイタイマーは有効です。
でも、使いすぎると、何がなんだかわからなくなってしまいますが…

例えば、バッチコントローラで、
「電磁弁はスタート後、10秒のオン・ディレイタイマーを仕込んで動く」
「アラームは、スタート後、5秒以内に流量が流れないときに、発生する」
という矛盾する設定をすると、バッチコントローラはスタートの5秒後に毎回アラームが発生し、電磁弁が開きません。いつまでたっても、バッチ制御ができない状態が続いてしまいます。
ご注意ください。

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posted by パンダ丸 at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集
2008年08月03日

ベルヌーイの定理と流量計測

ベルヌーイの定理については、詳しくはここを見ていただくとして、要はエネルギー保存の法則を、流体に当てはめています。
配管中のA点と、離れたB点では、流体が持つエネルギーは同じであると、それを流速と圧力の変化から見ているわけです。
たとえ、A点とB点の流速や圧力が異なっていても、それをエネルギーとして計算すれば同じであることから、A点とB点との圧力差を計測すれば、流速が計算できる、というわけです。

ただし、この「ただし」が重要なんですが、このベルヌーイの定理が成立するためには、流体に粘性があってはいけません。粘性を持つ流体は、その粘性から発生する摩擦で、流体の持つエネルギーが熱に変換され、配管の外に出て行ってしまいます。これでは、エネルギー保存の法則は成り立ちません。
また、流体は非圧縮性で無ければなりません。圧縮により流体の体積に変化が生じれば、エネルギーが変化します。そのエネルギーがどこにも行かない、というこは、できないわけです。

ま、面倒なことを書きましたが、ベルヌーイの定理は、
・極端に粘性が高い
・極端に圧力差がある
状況では、かなりズレが生じてしまいます。
ベルヌーイの定理を応用した、差圧式流量計では、このような弱点が発生し、結局これが誤差要因ともなってしまいます。

といっても、差圧式流量計は有用な流量計として、たくさん使われています。ただ、流量が非常に小さな流量計としては、あまり向いていない、といわれています。
流量が小さいと、粘性の影響が増大し、ベルヌーイの定理から外れてきてしまうためです。ま、粘性の影響を補正することで、流体が限定されれるなら、大丈夫かもしれませんが。

今まで、ビュルケルトには差圧式流量計が無かったのですが、実は早ければ年内に差圧式流量計が発売開始になります。
しかも、液体の微少流量計として。
・Type8708 Liquid Flow Meter
・Type8709 Liquid Flow Meter
・Type8718 Liquid Flow Controller
・Type8719 Liquid Flow Controller

Type8708とType8709は、液体用の微少流量計で、Type8718とType8719は、内部に比例電磁弁を備え、液体用の微量流量調節システムです。
具体的に微少流量というのは、10cc/minから、と非常に小さい流量計です。
パンダ丸が知る限り、この程度の液体の微少流量を測定できる工業計器は、液体用マスフローしかありません。
ただ、液体用マスフロー(熱式)というのは、実はとても使いづらくて、よく故障します。また、ちょっと密度が変化しても、計測がぐちゃぐちゃになります。
また、液体用マスフロー(コリオリ式)では、微少流量は計測できません。流量が少なすぎて、コリオリ力がほとんど発生せず、計測できません。

そのため、早ければ今年の終わりに発売を開始する、ビュルケルトの微少流量計シリーズ
・Type8708 Liquid Flow Meter
・Type8709 Liquid Flow Meter
・Type8718 Liquid Flow Controller
・Type8719 Liquid Flow Controller
に、パンダ丸は個人的にとても注目しています。
100cc/min以下の液体の流量を計測する方法というのは、実質的に無いのと同じ状態でしたから。
ここができるようになれば、研究分野でも、工業分野でも、多くの用途が考えられます。

ただ、上述のように、本来微少流量の測定に、差圧式流量計は向いているとは言えないわけです。
だから、この技術的問題をどうやってクリアしたのか。
また、どこまで理論上の計測に近づいたのか。
このあたり、とても興味があります。

既に去年の夏にはプロトタイプは完成し、フィールドテストに移行していることまでは確認しています。
また、ビュルケルトの本社のあるドイツでは、もうすぐ発売の新製品ということで、展示会やプレスでも発表しているようです。
ということは、フィールドテストもかなり順調に推移しているみたいです。
実はビュルケルトでは、2002年〜2003年にかけて、微少流体測定の液体マスフロー(熱式)の開発をしていたのですが、結局商品化できずに、諦めたんですよね。
そのリベンジというわけです。

でも、この製品については、技術的な部分のガードが固くて、日本にいても、全然情報が入ってきません。
パンダ丸的には、これだけの微少流量計測の配管ならば、レイノルズ数が割と高めであっても、粘性流れが支配的、つまり層流になるように思えます。粘性が支配的な流れの中で、ベルヌーイの定理にどうやって近づけているのか。こういう問題を、いったいどうやってクリアして、商品化するのか。個人的には、気になって仕方無い製品です。
ラウンチングされたら、即効でサンプルを貰おう♪

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2008年07月30日

バルブ用語:逆作動、正作動

ちょっと質問があったので、書いておきます。
バルブ用語で、逆作動バルブと正作動バルブについてです。
逆作動とは、普段は閉まっているバルブですが、力を及ぼすと、開くバルブのことです。
空圧弁なら、操作エアーを入れることで、開くバルブのことです。
電磁弁なら、電気を入れることで、開くバルブのことです。
そのため、逆作動はノーマルクローズ、とも呼ばれます。

正作動とは、普段は開いているバルブですが、力を及ぼすと、閉まるバルブのことです。
空圧弁なら、操作エアーを入れることで、閉まるバルブのことです。
電磁弁なら、電気を入れることで、閉まるバルブのことです。
そのため、正作動はノーマルオープン、とも呼ばれます。

どちらのバルブを選ぶかは、そのバルブのお使い方から、選択します。
例えば、冷却水ラインのバルブであれば、何らかの異常が起こってバルブへの信号が途絶えたとき、バルブが開いていた方が、安全ですよね。
そのため、正作動のバルブを選ばれることが多いです。

ガスバーナーに燃料を送るバルブであれば、何らかの異常が起こったとき、バーナーへの燃料を止めて、火を消した方が安全と考えれば、逆作動のバルブを選ぶ方がいいかもしれません。

どちらを選ぶかは、バルブメーカーで勝手に決めることはできません。
お使い方から、お選びください。

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2008年07月13日

ステンレスの種類(2)

前回、ステンレスの種類を書きましたが、一つ書き忘れてました。
最も使われているステンレスである、オーステナイト系ステンレスは、磁石にくっつきません。
そうなると、電磁弁のプランジャ(磁石に反応する可動部分)は、オーステナイト系ステンレスを使用することはできません。
そのため、フェライトやマルテンサイトなど、磁石にくっつくステンレスを使わなければなりません。
ただ、オーステナイト系ステンレスに比べ、フェライトやマルテンサイトは、腐食に弱いので、ご注意ください。
ステンレスボディの電磁弁といえども、この制限は免れませんから、ボディが腐食に耐えても、内部のプランジャが腐食する場合がありますので、ご注意ください。
こういう場合には、ビュルケルトのフリッパー電磁弁や、ロッカー電磁弁なら、可動部分が流体に触れないので、腐食の心配がありません。

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2008年07月10日

ステンレスの種類

バルブには、いろいろな材質が本体材質として、使われています。
その中で、代表的なものは、ステンレスです。
ビュルケルトでも、たくさんのステンレスボディの製品がたくさんあります。

といっても、ステンレスは、1種類では無く、多くの種類があります。
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルなどの異なる金属を混ぜた鋼のことです。その成分により、下記の3種類にわかれます。

・オーステナイト(クロム:18%前後、ニッケル:8〜14%前後)
・マルテンサイト(クロム:13%前後)
・フェライト(クロム:18%前後)

要は、クロムとニッケルの成分量が、決まってくるわけです。

それぞれの大まかな特徴は、
・オーステナイト:腐食に強く、多くの工業用途に使われます。磁石ににくっつきません。
・マルテンサイト:硬化処理ができるため、ボルト・ナット・ネジなどに使われます。磁石にくっつきます。
・フェライト:耐食性、耐熱性に優れます。ただ、溶接がしにくいので、使い方が限定されてしまう傾向にあります。磁石にくっつきます。

家庭の水道のシンクに使われているものは、オーステナイト系のSUS304がよく使われます。そのため、シンクは磁石にくっつかないです。
ただ、オーステナイト系のステンレスであっても、厳しい曲げや絞りなどの冷間加工を加えると加工部分の金属組織がマルテンサイト化し、磁石にくっつくようになることがあります。

また、一般にステンレスは錆びないと思われています。確かに、ほとんど錆びないと言えますが、「もらい錆び」といわれる現象により、錆びる場合もあります。特に、異なる金属と触れていると、ここから「もらい錆び」が発生する場合がありますので、ご注意ください。

ビュルケルトでもそうですが、バルブの本体材質として使われるのは、オーステナイトが最も一般的です。

ステンレスについては、材質の略称について(3) 金属編もご参照ください。

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2008年07月09日

バルブ容量係数:Kv値/Cv値

バルブ容量係数の質問があったので、以前にも書いたけど、また書きますね。
同じバルブであっても、1次圧力が高ければ、たくさん流量が流れます。
極端なところで、バルブの前後に圧力差がなければ、バルブが開いていても流れません。流体が流れていれば、わずかでも圧力差があります。
水が高いところから低いところに流れるのと同じで、圧力が高いところから低いところへ流れます。

例えば、水が100L/min流れるバルブを選んでくださいって言われても、圧力がわからないとバルブを選べないです。
そこで、ある条件で、どのくらい流せるかを測定しておいて、それをそのバルブがどれだけ流せるかの指標としたものが、バルブ容量係数です。
一般に使われるのが、Kv値とCv値です。

・Kv値の定義
 20℃の水を、バルブ前後の差圧1barに保った場合の流量【m3/hr】

・Cv値の定義
 60°F(華氏)の水を、バルブ前後の差圧1psiに保った場合の流量 【gal[us]/min】

Kv値はSI単位で、Cv値はアメリカで使われる単位です。

また、Kv値と圧力から、流量を逆算することも可能です。

また流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係目次もご参照ください。

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タグ:Kv値 Cv値
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2008年07月07日

クロマトグラフィー

よく、クロマトって略して言われる場合も多いようです。
クロマトグラフィーは、分離・精製の技術です。
混合物の分離を行う技術です。
分離する対象は、気体の場合も、液体の場合もあります。
水と油のように、はじめから分離しているものは、別にクロマトを使う必要は無いですが、完全に混ざり合った状態から、分離を行うものです。
分離する理由は、いろいろあると思いますが、分析のために分離を行うことが、よく行われています。
分離を行う対象が気体の場合は【ガスクロマトグラフィー】、対象が液体の場合は【液体クロマトグラフィー】と呼ばれます。

分離の方法は、担体または固定相と呼ばれる部分を、気体/液体が通過することで、各成分が分離されます。
分離を行う対象によって、担体は選ばれます。
実際の分離は、分配、吸着、イオン交換などの原理によって行われます。
例えば、液体では、親水性/疎水性といった特徴を持つものがあります。これらが混ざっていて、水に馴染みやすいものを担体としていれば、疎水性のものは担体から早く抜け出し、親水性のものは、遅れて抜け出します。
分離した成分の性質をよく考えないと、分離を行うことはできなくなってしまうわけですね。

パンダ丸は、学生のころ、ガスクロマトグラフィーはよく使っていました。実験の後のガスの成分濃度を調べるために、使っていました。

ビュルケルトの製品も、こういったクロマトグラフィーに役立っています。
ガスクロマトグラフィーでは、各種の電磁弁、特にMicroFluidics(微小流体制御技術)製品群が。
液体クロマトグラフィーでは、小型のものは超高圧が多く、電磁弁では耐圧がもたない場合もありますが、大型のクロマトでは、ロボラックスが使われたりもします。

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2008年06月22日

イオン化傾向

イオン化傾向とは、簡単に言うと、金属元素の中で、酸化されやすい順番に並べたものです。
安定した元素で、金属元素に限って、ですけど。
単独の元素が、イオンになりやすい度合いや、水溶液中での安定度など、多くの要素で決まるものです。
下記の順番のうち、「金(Au)」元素が、最も序列が低いとなっています。実際「金(Au)」は、ほとんど酸化されません。錆びた金なんて、見たこと無いですよね?
だから、古代から貴金属の代表となっているわけですね。

また中に「水素(H)」がありますが、これは金属なのか? って話になります。もちろん、水素を金属には含まれないのですが、実は化学反応では金属元素に近い反応を行うこともあり、中には水素は金属に分類することも可能、という方もいらっしゃいます。
それはそれで、考えでしょうけど。

<イオン化傾向の序列>
リチウム (Li) > ルビジウム (Rb) > カリウム (K) > バリウム (Ba) > ストロンチウム (Sr) > カルシウム (Ca) > ナトリウム (Na) > マグネシウム (Mg) > アルミニウム (Al) > マンガン (Mn) > 亜鉛 (Zn) > クロム (Cr) > 鉄 (Fe) > カドミウム (Cd) > コバルト (Co) > ニッケル (Ni) > スズ (Sn) > 鉛 (Pb) > (水素 (H2)) > アンチモン (Sb) > ビスマス (Bi) > 銅 (Cu) > 水銀 (Hg) > 銀 (Ag) > パラジウム (Pd) > 白金 (Pt) > 金 (Au)

なんでこんなことを書くのかというと、PH計の原理を考える上で、イオン化傾向を知っておかないと、先に進めなくなっちゃうんですね。

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2008年04月24日

カスケード制御

カスケード制御って聞いたことありますか?
制御の中でも、割と複雑な感じです。
言葉で説明できるか、自身無いですが…

例えば、冷却水で冷却する、というアプリケーションを想像してください。
まず必要なのは、温度計です。
何℃であるかを知らなくては、どのくらい冷却すればいいのか、わからないですからね。
そして、冷却ラインにコントロールバルブをつけます。
ビュルケルトの製品なら、Type2702/2712などの空圧コントロール弁や、細い配管向けなら、比例電磁弁が該当します。
温度を測定しつつ、冷却ラインのバルブに命令を下すような、コントローラも必要です。
一般的には、下記の三位一体で、制御は行われます。
・センサ(温度計):目や鼻
・コントローラ(温調計):脳
・バルブ:手足

人間で言えば、右の項目にあたります。
こうやって、制御を行うわけです。
これを、フィードバック制御といいます。
現状、温度が高いなら、冷却水をもっと増やすようバルブを開ける、また温度が低いなら、冷却水を減らすようバルブを閉める、と考えます。

このとき、冷却水が何L/min 流すのか、ということは考えていません。
温度が高いんだから、もっと流せよ、あるいは温度が引くいんだから流れを減らさなきゃ、としか考えません。別に流量は関係無いです。

カスケード制御は、もう一歩考えます。
温度を測定し、それを元に、いま何L/minの冷却水が必要なのか、それを指示します。そして、冷却ラインの流量計のデータをもとに、バルブが開閉し、何L/min流すのかを決めます。
 第一段階の、まず何L/minにするか。
 第二段階の、バルブ開度を何%にするか。

このように段階を考える制御、これがカスケード制御です。

カスケード制御を行うことにより、より高精度の制御を行う、または冷却しの無駄をなくす、ということが期待できます。
そう、エコな制御なんです(笑)

ビュルケルトの製品では、ype8611 比例電磁弁コントローラが、この高機能を持っています。
でも、使いこなすのが、結構難しいんですよね。
その分、高精度制御が期待できるんですが。

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2008年04月22日

圧縮性流体と非圧縮性流体

流体力学で出てくる言葉なのですが。
ものすごく単純に言ってしまうと、圧縮性流体とは気体で、非圧縮性流体とは液体です。
そもそも、圧縮性って何を指しているのかというと、圧力をかけたときに、体積が変化するか、しないか、ということをさします。
気体の場合、圧力をかけると体積は減少します。そのため、圧縮性流体です。
液体の場合、圧力をかけても、ほとんど体積は変化しません。
いや、全く変化しないわけではありませんが、その変化率が低いので、非圧縮性流体として、取り扱って問題が無い、というわけです。

ものすごく厳密に言うと、ちょっと違うんでしょうけど、ま、一般的にはこう考えて、問題無いわけです。

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2008年03月23日

Kv値/Cv値は無次元数か?

無次元数って言葉があります。
よく、化学工学の分野では使われます。
他にも、レイノルズ数とか、ヌセルト数などがあります。

普通、ものを数えるのには単位があります。
長さなら、1m,2m...
重さなら、1kg,2kg...

しかし、何かの指標を表すとき、単位が消失する場合があります。
わかりやすい例えで、比重があります。
比重というのは、水を1としたときの、その液体の重さです。
つまり、
比重=その液体の密度/水の密度

密度を密度で割り算するので、単位が無くなってしまうんですよね。
これが、無次元数です。

しかし、Kv値/Cv値は、その定義から単位が残っています。
一部、これを無次元数という本やサイトがありますが、これは科学的に誤りですね。
Kv値:差圧が1bar(=0.1MPa)のとき、20℃の水が、1m3/hr 流れたとすると、これをKv=1.0と表します。つまり単位は[m3/hr]です。
Cv値:差圧が1psiのとき、60°Fの水が、1 us gal/min 流れたとすると、これをCv=1.0と表します。つまり単位は[us gal/min]です。

単位の分母、つまり単位時間は、分[min]だったり、時[hour]だったり、異なる場合もありますけどね。
きちんと単位があるのに、これを無次元数っていうのは、何ででしょうね?
そのことが、バルブを余計にわかりにくいものとしている気がするのですが…

Kv値/Cv値については、こちらもご参照ください。
流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係目次

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2008年03月09日

Kv値/Cv値から、流量を逆算する方法(2)

前回より時間がだいぶ過ぎてしまいましたが、続きを書きますね。
今回は、Kv値(Cv値)から「気体」の流量を逆算する方法です。

<気体の場合>
まずは、1次圧力と、2次圧力のバランスで、臨界状態が未臨界状態かを確認します。

儕 < P1÷2 であれば、未臨界状態
儕 > P1÷2 であれば、臨界状態です。

圧力は、ゲージ圧では無く、絶対圧で計算してください。
例えば、1次圧力が0.7MPa[G]→0.8MPa[abs]で、2次圧力が0.2MPa[G]→0.3MPa[abs]であるとすれば、
儕 = 0.5MPa で、
P1÷2 = 0.4MPa[G]
なので、儕 > P1÷2 つまり臨界状態です。
となると、下記の式を使います。
気体のKv計算式_臨界状態

まず、他の要素を考えます。
- バルブに流れるのは、窒素ガスとします。
- 窒素ガスの密度は、1.250 kg/m3 (0℃、1atmにて)
- バルブのところは、20℃とします。
- 20℃は、絶対温度で、293[K(ケルビン)]です。

で、この式に、入力します。
たとえば、Kv=15.0 のバルブだとして、
15 = Q x√(1.250x293)÷257÷8

で、
Q=1611 m3/hr という計算になります。

かなり圧力差が大きいですからね、ものすごい勢いで窒素ガスが流れることになります。
実際に、バルブの前後だけで、これだけの圧力差があるってことは、ほとんど無いでしょうね。
で、式を見ていただくとわかりますが、臨界状態である場合、2次側の圧力は、式に入っていません。つまり、1次圧力だけで、流量が決まってくるわけです。
というわけで、気体の場合は、臨界状態で無い場合が重要になってきます。

こちらも参考にしてください。
流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係目次

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2008年02月03日

Kv値/Cv値から、流量を逆算する方法(1)

Kv値(Cv値)というのは、そのバルブがどのくらい流量が流れるかを示す、流量係数ですが、ちょっとわかりにくいんですよね。

Kv値の定義:Kv=1 とは、20℃の水が、差圧1bar (0.1MPa)のときに流れる流量が1 m3/hr である、ことです。
Cv値の定義:Cv=1 とは、60華氏の水が、差圧1psiのときに流れる流量が1 gal(US)/min である、ことです。
余計にわかりにくいですね(笑)
特にCv値は、アメリカの単位で、SI単位では無いですからね。

例えば、ビュルケルトのコントロール弁 Type2702 口径25A は、Kv値=15.0 です。
この具体的計算は、

<水(液体)の場合>
水(液体)の場合の Kv 計算式は、下記の通りです。
Kv=Q√(ρ/儕x1000)
ここから、流量を逆算することができます。

水なので、ρ(密度)は、1000[kg/m3] です。
P(圧力)の単位は、この式では[bar]を使用しているので、注意してください。

1次側の圧力が、0.4[MPa(G)]、2次側圧力が0.0[MPa(G)]である場合、
0.4 - 0.0 = 0.4 [MPa]
bar に単位を直すと、4.0[bar]です。
で、上式に入力すると、
15.0 = Q√(1000/4x1000)
よって
Q = 30.0 [m3/hr]
ということで、30.0[m3/hr] 流せる、ということです。

式を見ればわかる通り、流量は圧力によって変化します。
つまり、Kv=15.0のバルブでは、

差圧;水の流量[m3/hr]
1.0 ; 15
2.0 ; 21
3.0 ; 26
4.0 ; 30
5.0 ; 34
6.0 ; 37
7.0 ; 40
8.0 ; 42
9.0 ; 45
10.0 ; 47

差圧が大きくなると、流量が増えます。
って、考えれば当たり前ですよね。それだけ水の流れる勢いが強いのだから、流量は増えるわけです。
逆に言うと「このバルブは、どれだけ流量が流せますか?」と聞かれても、圧力がわからないと、流量はわからないわけです。

また、気体や水蒸気だと、式が違うので、注意してください。
気体や水蒸気については、また今度、記事を書きますね。

こちらも参考にしてください。
流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係目次

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2008年01月11日

流体制御用語 日/英/独 辞書 (3)

主要な流体制御用語の、日本語/英語/ドイツ語の対比表です。
他の言い方もあるかもしれませんが、ビュルケルト社内で使われている用語を優先に記載します。
だから、イギリス英語とアメリカ英語で異なるものは、たぶんイギリス英語で書いているかと思います。

パンダ丸、ドイツ語は苦手なので、ドイツ語については、わかるものしか書いていませんが…
スペルミスの無い様に注意していますが、もしあったら、やさしく指摘してください(笑)

またドイツ語は、名詞は必ず最初の1文字は大文字になるので、そのように記載しています。

日本語 / 英語 [ドイツ語]

センサ / sensor [Sensor]
測定範囲 / measuring range [Messbereich]
精度 / accuracy [Genauigkeit]
繰返し精度 / repeatability [Weiderholbarkeit]
羽根車 / paddle wheel [Schaufelrad]
軸 / axis [Achse]
軸受 / bearing [Lager]
出力信号 / output signal [Ausgangssignal]
負荷 / load [Buerde]
パルス出力 / pulse signal [Pulsausgang]
リレー / relay [Relai]
供給電圧 / voltage supply [Spannungsversorgung]
絶縁 / isolation [Isolations]
クラス / class [Klasse]

こちらもご参照ください。
流体制御用語 日/英/独 辞書 (1)
流体制御用語 日/英/独 辞書 (2)

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2008年01月10日

流体制御用語 日/英/独 辞書 (2)

主要な流体制御用語の、日本語/英語/ドイツ語の対比表です。
他の言い方もあるかもしれませんが、ビュルケルト社内で使われている用語を優先に記載します。
だから、イギリス英語とアメリカ英語で異なるものは、たぶんイギリス英語で書いているかと思います。

パンダ丸、ドイツ語は苦手なので、ドイツ語については、わかるものしか書いていませんが…
スペルミスの無い様に注意していますが、もしあったら、やさしく指摘してください(笑)

またドイツ語は、名詞は必ず最初の1文字は大文字になるので、そのように記載しています。

日本語 / 英語 [ドイツ語]

禁油 / oil and fat free [Öl und Fettfreie]
ステンレス / stainless steel [Edelstahl]
黄銅 / brass [Messing]
青銅(砲金) / bronze (gunmetal) [Rotguss]
セラミック / ceramis [Keramik]
製品 / product [Produkt]

流量 / flow [Druchfluss]
圧力 / pressure [Druck]
温度 / temperature [Temperatur]
重量 / weight [Masse]
値 / value [Wert]
技術データ / technical data [Technische Daten]
スイッチ / switch [Schalter]
試験 / test [Pruefung]
クラス(等級) / class [Klasse]
プロセス / process [Prozess]
シート / seat [Sitz]
キャリブレーション / calibration [Kalibrierung]

時間 / time [Zeit]
開 / open [Offene]
閉 / close [Schliess]
電圧 / voltage [Spannung]
周波数 / frequency [Frequenz]
価格 / price [Preis]
新しい / new [neuer]
古い / old [alter]
番号 / number [nummer]
形式 / Type [Typ]

空気 / air [Luft]
水 / water [Wasser]
水蒸気(スチーム) / steam [Wasserdampf]
窒素 / nitrogen [Stickstoff]
酸素 / oxygen [Sauerstoff]
水素 / hydrogen [Wasserstoff]
メタン / methane [Methan]
一酸化炭素 / carbon oxide [Kohlenmonoxid]
二酸化炭素 / carbon dioxide [Kohlendioxid]
オゾン /ozone [Ozon]
アルコール / alcohol [Alkohol]

こちらもご参照ください。
流体制御用語 日/英/独 辞書 (1)

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posted by パンダ丸 at 21:38 | Comment(0) | TrackBack(1) | 流体制御に関連した用語集
2008年01月09日

流体制御用語 日/英/独 辞書 (1)

主要な流体制御用語の、日本語/英語/ドイツ語の対比表です。
他の言い方もあるかもしれませんが、ビュルケルト社内で使われている用語を優先に記載します。
だから、イギリス英語とアメリカ英語で異なるものは、たぶんイギリス英語で書いているかと思います。

パンダ丸、ドイツ語は苦手なので、ドイツ語については、わかるものしか書いていませんが…
スペルミスの無い様に注意していますが、もしあったら、やさしく指摘してください(笑)

ドイツ語特有のアルファベットは、ドイツ語辞書がパソコンに設定されていないと、ネットでは文字化けしてしまうので、英語アルファベットで置換して記載します。
またドイツ語は、名詞は必ず最初の1文字は大文字になるので、そのように記載しています。

日本語 / 英語 [ドイツ語]

バルブ / valve [Ventil]
電磁弁 / solenoid valve [Mangetventil]
内部漏れ / internal leakage [Leackage am Sitz]
外部漏れ / external leakage [Leackage nach Aussen]
直動式 / direct acting [direktwirkend]
パイロット式 / pilot assisted [fremdgesteuert]
2方弁 / 2-way valve [2-Wege Ventil]
3方弁 / 3-way valve [3-Wege Ventil]

比例制御弁 / proportional valve [Proportionalventil]
ニードルバルブ / needle valve [Nadelventil]
ボールバルブ / ball valve [Kugelhaehneventil]
ダイヤフラムバルブ / diaphragm valve [Menbranventil]
ピストンバルブ / piston valve [Kolbenventil]
ディスクバルブ / disk valve [Tellerventil]
バタフライバルブ / butterfly valve [Klappenventil]

オリフィス / orifice [Nennweite]
流体 / fluid [Medium]
流体温度 / fluid temperature [Mediumstemperatur]
周囲温度 / ambient temperature [Umgebungstemperatur]
Oリング / o-rings [O-Ringe]
ケーブルプラグ / cable plug [Kabelkopf]
(バルブ)ボディ / body [Gehause]
ダイヤフラム / diaphragm [Membrane]
アクチュエータ(駆動部) / actuator [Antrieb]
フランジ / flange [Flansch]
バネ / spring [Druckfeder]
コイル / coil [Spule]
電磁コイル / solenoid [Mangetspule]
圧力 / pressure [Druck]
配管呼び径 / pipe diameter [Nennweite]

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2007年12月18日

コントロールバルブの流量特性

プロセスバルブには、流量特性というものがあります。
これは、バルブが開いていくにしたがって、どのように流れる流量が増えていくか、を示しています。
なかなか言葉だけでは、説明しずらいので、こんなグラフを作ってみました。

コントロールバルブの流量特性

グラフデータを、ムリヤリJPEGにしたのですが、なんとなくグラフが変ですね(笑)
クイックオープンというのは、少しでもバルブが開けば、たくさん流量を流そうとするというバルブです。とにかく流量を増やしたいので、オンオフバルブなどは、こちら向きです。
ビュルケルトの製品では、Type2000 アングルシート弁は、これにあたります。

リニアは、バルブの開度信号(横軸)と、バルブ開度が正比例になっているものです。ほぼ直線だから、リニアですね。
一定の関係を保つので、バルブ前後の差圧が少ない、コントロールバルブ(制御弁)に向いています。
ビュルケルトの製品では、Type2702 コントロール弁や、比例電磁弁が、これとほぼ同じ流量特性を持っています。

イコールパーセント(EQ%)は、バルブが開いても、なかなか流量は増えません。粘って、開度(信号)が増えて、後半に一気に流量が増える、というものです。
これは、前後の差圧が大きい、コントロールバルブ(制御弁)に適しています。
ビュルケルトの製品では、Type2712コントロール弁が、このような流量特性です(但し、Type2702でも、オリフィス10mm以下は、リニア特性です)。

バルブの目的により、これらの流量特性を使い分けています。

にしても、イコールパーセントって、言葉の由来は何なんでしょうね。パンダ丸も、知らないんです。

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2007年12月02日

流量係数(Kv値/Cv値)と、バルブ、流量の関係(6)

このシリーズのラスト、スチーム(水蒸気)のKv値計算式に
ついて、記載します。
まずは、1次圧力と、2次圧力のバランスで、
臨界状態か未臨界状態かを確認します。

儕 < P1÷2 であれば、未臨界状態
儕 > P1÷2 であれば、臨界状態です。

<水蒸気のKv計算式(未臨界状態)>
スチームのKv計算式_未臨界状態

<水蒸気のKv計算式(臨界状態)>
スチームのKv計算式_臨界状態

G:質量流量 [kg/hr]
ρn:気体の密度 [kg/m3(N)] (0bar,20℃状態)
P1,P2:圧力 [bar(A)](絶対圧力で計算式に入力してください)
儕:差圧 [bar]
T1 :温度 [℃]

また、Cv値とKv値の換算ですが、
Cv=1.167 x Kv で、計算できます。

と、理論的な計算式は、ここまで。
次から、具体的な計算について、記載します。

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