2009年04月09日

電磁弁のステンレスボディ

電磁弁の中には、ステンレスボディを持つものもあります。
ステンレスは腐食しにくく、耐食性や耐久性に優れた材料です。
台所のシンクなどにも使われていますよね。

ところで、台所のシンクには磁石につきません。
ステンレスにもたくさんの種類がありますが、代表的なステンレスは、磁石につかないという性質があるんです。
でも、これは電磁弁には大問題です。
電磁弁は、電磁石に反応しなくてはなりませんから。
その電磁石に反応する部分、可動鉄心(プランジャ)は、磁石に反応する金属でなければなりません。だから、ステンレスであっても、磁石に反応するタイプでなくてはなりません。
しかし、この磁石に反応するステンレスというのは、磁石に反応しないステンレス(台所のシンクと同じ種類)に比べ、腐食しやすいんですね。つまり、錆び易いということです。

だから、通常のステンレスボディの電磁弁は、意外と錆び易いんです。
そのため、ビュルケルトでは、この腐食しやすいステンレスをゴムで覆い、腐食しないように工夫した電磁弁をご用意しております。
そのため、従来のステンレスボディの電磁弁よりも、寿命が長く、安定して使えると、好評いただいております。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

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2009年01月08日

電磁弁と電動弁の違い

電磁弁と電動弁って、1文字しか違いませんが、意外と異なります。
それぞれを比較して、簡単にまとめると、

【電磁弁】
<電磁弁のメリット>
・開閉時間が早い
 (直動電磁弁は0.1秒以下、パイロット電磁弁は1〜4秒程度)
・消費電力が少ない
 (数ワット程度)
・小型で軽い

<電磁弁のデメリット>
・高圧/大口径が不得意
・開閉速度が速く、ウォーターハンマーの原因になる場合がある
 ビュルケルトでは、ウォーターハンマーが起きない電磁弁も
 ラインナップしています。


【電動弁】
<電動弁のメリット>
・高圧/大口径でも製品ラインナップが充実していることが多い
 (ただし、空圧弁の方が、より高圧/大口径にむいている)
・ウォーターハンマーは起こりにくい

<電動弁のデメリット>
・開閉時間が遅い(10秒程度)
・消費電力が多い
・大きく、重い

あくまで全般的な比較なので、例外も多々ありますが…
どんな用途で使用するのかによって、使い分けを行う必要があります。
それが、ちょっとややこしいところです。
お使いの用途をご連絡いただければ、最適なバルブを推薦させていただきますので、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

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2007年10月01日

電磁弁の電源周波数と流体圧力の関係

電磁弁には、直流電源で動くタイプと、交流電源で動くタイプがあります。
交流電源には、50Hzと60Hzがあるわけです。
日本では、東日本は50Hz、西日本は60Hzと、わかれているわけです。
この50Hzと60Hz、実はかなりパワーが違います。
そのパワーの違い、電磁弁の流体圧力として表れます。
ただ、どのくらい違うかというと、電磁弁の仕様によりまして…

ある電磁弁は、50Hzで使用すると、同じ電圧の60Hzより1.2倍高い
圧力まで耐えられる場合もあります。
他の電磁弁では、その差が2.5倍に達することもあります。

日本では、50Hzでも60Hzでも使用できることが、大前提となってしまうので、
60Hzで耐えられる圧力を前提として、記載しています。
そのため、実は50Hzで使用すると、もっと高い圧力まで使えてしまうこともあります。

また、電圧が異なると、別のコイルを用いますので、パワーも異なり、
 ヨーロッパの AC230V 50Hz
 アメリカの  AC120V 60Hz
 日本の    AC100V 50/60Hz
と、全てバラバラです。
そのため、同じ型番の電磁弁でも、
ヨーロッパ仕様、アメリカ仕様、日本仕様で、圧力の記載がバラバラです。
一般に日本仕様のものは、コイルの巻き数を変えて、パワーを強くなるようにしています。
ただ、それでも圧力が異なる場合がありますので、
データシートをご確認ください。

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2007年08月08日

CEマークについて

CEマークとは、ヨーロッパで、EC指令に則っているということを示している記号です。
ヨーロッパでは、実質的にこの記号が無い製品は、販売することがほぼ不可能といって良い状況です。

アメリカのUL(UR)や、カナダのCSAと、そういう意味では似てるかもしれませんね。あ、中身は全然違いますよ。その国や地域で必須、という意味で似ている、というだけです。

CEは何の略でも無く、ただの記号であると、されていますが、
実際にはEU(ヨーロッパ連合)の前身であるEC(ヨーロッパ共同体)の
フランス語表記の略で「CE」というのが本音みたいです。
英語と、逆になるんですね。
でも、EUではフランス語だけでなく、たくさんの言語が使われますから、特定の言葉の略じゃ、まずいってことなんでしょうね。

ビュルケルトの製品では、全ての製品について、このCEマークを取得しています。もちろん、製品の種類によって、どのEU指令をクリアしているかは全くことなるので、その製品が必要なEU指令をクリアしている、ということを示しています。
CEマークそのものは、ビュルケルトの製品ラベルに記載されています。
その中身についての書類は、ビュルケルトではデータベース化されて、いつでも取り出せるようになっています。

また、EU指令では、自己宣言でよいもの、認証機関からの認証が必要なものと、あります。
で、CEマークが無いと、どうなるか?
それはヨーロッパ各国の法律が異なるので、各国毎に違うようです。
通関で通らなかったり、罰金が科せられたり、場合によっては禁固刑ということもあるってことも聞いたことがあります。

ヨーロッパに製品の輸出するなら、確認が必要な事項です。
また、製品の部品として、バルブや電磁弁、センサなどを使う場合には、予めCEマークを取得しているものを使うと、その後の申請が楽なのは、言うまでもありません。

CEマークそのものは、ビュルケルトの全製品についていますが、その書類は付属しておりませんので(通常、通関ではマークしか見ませんので)、必要な方は、ビュルケルトまでお問合せください。

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2007年07月31日

UL認証

アメリカやカナダで適用されている、規格です。
ULとは、「Underwriters Laboratories」の略で、これはアメリカにある、非営利の認証機関です。
この団体の認証を受けた製品は、UL認証マークの使用を認められます。
アメリカやカナダでは、UL認証を受けていない電気製品を使用することは、ほとんどできない状況であると、聞いたことがあります。

詳しくは、下記の厚生労働省のページに詳しく記載されています。
http://www.jwrc-net.or.jp/tec/kyusuidb/kyusui/cyousa/ul/ul.html

また、UL認証には、下記があります。
・UL-listed:製品全体での認証
・UL-recognized:電気部品としての認証

ビュルケルトでは、UL認証をとるとき、単独の製品であることよりも、より大きな製品の1部品として使われることが多いので、「UL-recongnized」認証を取得するケースが一般的です。
このとき、認証シールは、「RU」という文字がデザインされたもので、ちょっとわかりずらいです。

ビュルケルトでは、全ての製品が、このUL認証を受けている、というわけではありません。アメリカやカナダ向けの製品のみ、認証を受けておりますので、他の国向けの製品では認証を受けていない場合、実は認証を受けているけど「UL(UR)ラベル」は貼っていない場合があるので、ご注意ください。

ちなみに、ヨーロッパの「CEマーク」は、全機種取得しております。

アメリカ、カナダに輸出する場合は、「UL認証」の製品を使用した方が、後々の申請が楽になると思います。
北米へ輸出をご検討されている場合は、ご連絡ください。
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2007年07月18日

密度と比重

流量係数(Kv値/Cv値)を計算するとき、流体(液体or気体)の密度または比重を入力して、計算します。
流量係数(Kv値/Cv値)の計算式には、何種類かありますので、密度と比重のどちらを使っているのかは、それぞれの計算式で違います。

で、この密度と比重の違いですが、
密度は、質量/体積 です。単位は、g/cm3 だったり kg/L だったり。
液体でも気体でも、どっちでもいいんですが、単位体積あたりの質量を示します。

代表的なところで、
 水の密度は、およそ1.0 g/cm3 @4℃
 空気の密度は、1.293 kg/m3 @0℃、1 atm

で、比重ですが、液体の場合は、4℃の水を1としたときの、質量の比です。
式でいえば、[液体の密度]÷[4℃の水の密度] です。
密度÷密度なので、単位は無くなってしまいます(無次元)。
cgs単位系の場合、液体では密度も比重も同じ数値になります。
(厳密に言えば、ちょっとずれますけどね。)

気体の場合、ほとんどの場合、密度で表しますが、たまに比重で表記される場合があります。
この場合、基準は、0℃、1atmの空気です。
つまり、[気体の比重]=[気体の密度]÷[0℃、1atmの空気の密度]
です。

液体の場合と違い、分母がきりのいい数字では無いので、変な値がでてきます。

例えば、メタンガスの密度は、0.717[kg/m3]ですが、
比重は、0.555になります。

ご注意ください。

ところで、水の密度のときは、圧力を記載していないのに、空気の場合は、圧力を記載しているのか。

液体の場合、体積は温度により変化しますが、圧力ではほとんど変化しません(全く無いわけではありませんが)。

気体の場合、体積は、温度にも、圧力にも影響を受け、変化します。
理想気体の場合は、ボイルシャルルの法則で一般化されていますね。
posted by パンダ丸 at 18:22 | Comment(0) | TrackBack(1) | よくあるご質問(FAQ)
2007年07月04日

配線の色

交流(AC)なら、電気のプラスマイナスはありませんが、直流(DC)には、プラスマイナスの区別があります。
電磁弁には、プラスマイナスをきちんと区別するもの、どっちでも良いものとあります。
センサなら、プラスマイナスはきっちり配線しなければなりません。

で、この配線ですが、日本なら、黒色と白色、場合によっては赤色を使いますよね?
ドイツでは、プラスが茶色、マイナスが水色or白色 だそうです。いや、例外もあるでしょうけどね。

純日本人なパンダ丸には、この色彩感覚は理解できないっす。
お国が違うと、文化や配線色まで違うみたいです。
なんで茶色と水色なのか、ご存知の方は、是非教えてくださいませ。
タグ:計装 配線
posted by パンダ丸 at 22:02 | Comment(4) | TrackBack(0) | よくあるご質問(FAQ)
2007年06月28日

4〜20mAの電流信号

計装の世界で、よく使われる4〜20mA信号ですが、
なんでこんな中途半端な値の信号なんでしょうか?

いろいろな条件から、決まったみたいですけどね。
下記のような要因があるみたいです。

1)電圧信号は、配線の抵抗の電圧降下で、信号が下がってしまう。
 例えば、配線長さと太さがきっちりきまっていて、その抵抗分を
 修正できるのであれば、いいのかもしれませんが、配線長さなんて
 予めはわからないですからね。

2)0mAじゃなくて、4mAなのは、0mAだと、配線が切れていても、
 0mAになりますよね。4mAなら、配線が切れていることは無い
 わけです。
 だから、異常な状況で出力信号が無いのか、きちんと計っていて、
 信号がゼロなのか、区別がつくわけです。

3)電流信号は、電圧信号に比べ、ノイズに強いです。
 現場では、配線がごちゃごちゃしているわけで、ノイズ源も
 いろいろあるわけです。だから、なるべくノイズに強い方が
 いいですよね。

他にも、いろいろ理由があるのかもしれないけどね〜
パンダ丸が聞いたのは、こんな理由です。
例えば、パソコンの金属筐体の中なら、配線距離も短いし、
ノイズも少ないですけど、
プロセス制御の世界では、やっぱり電流信号の4〜20mAの方が、
いいですね。

ビュルケルトの各製品も、4〜20mAが標準ですが、0〜10V信号など、
電圧信号が使えるものもあります。
posted by パンダ丸 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問(FAQ)
2007年05月15日

PLC(プログラマブルロジックコントローラ)

PLC(プログラマブルロジックコントローラ)って、名前はあまり
知られていないかもしれません。
シーケンサって言った方が、名前が通っているかもしれませんね。
ま、同じことなんですけど、シーケンサは、三菱電機の商標です。

PLCとは、FA(ファクトリーオートメーション)や、
PA(プロセスオートメーション)で使われる、制御装置です。
PLCが開発される以前であれば、リレー回路を構成することで、
制御回路を作っていましたが、複雑な回路や、頻繁にプログラムを
変更する場合では、大変です。

そこで、リレー回路を置き換え、ソフトウェアで回路を書くことで
制御をさせるために開発されたのが、PLCです。
さらに発展して、アナログ信号・温度計信号など各種の入出力装置や、
通信装置を使用して機能を拡張し、内部のプログラムには、タイマー
やPID機能を備えたり、計装にはかかせない制御装置です。
また、高い信頼性を持たすため、パソコンなどと違い、ステート
マシンを動作モデルとしています。そのため、プログラムの書き方が
パソコンとは全く異なり、一般的にはラダー図を使って、プログラム
を書いていきます。

ビュルケルトの各種の流体制御機器も、PLCから制御して、活躍して
いるケースが多くあります。
ただ、電磁弁は、消費電流も多く、ノイズも(PLCから見れば)大きい
ため、PLCに直接繋げていいのかは、確認してください。
PLCの入出力の絶縁は、意外と弱いので、電磁弁と接続するには、
ハードリレーを経由したり、ヒューズ付端子を経由したり、
安全を確保する方法は、いくつかあります。
また、アナログ回路でも、許容インピーダンスが低い機種もあります
から、直列回路で、負荷をかけすぎると、信号が正確に伝わらなく
なる場合もありますので、ご注意ください。

また、PLCは各種通信機能を持っておりますので、
・AS-interface(ASi・アジバス)
・Profibus(プロフィバス)
・DeviceNet(デバイスネット)
などを経由して、各種製品と通信を行うことも可能です。
posted by パンダ丸 at 23:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問(FAQ)
2007年05月14日

電磁弁の寿命について

実は、よく聞かれる質問なのですが、電磁弁の寿命を規定するのは、
非常に難しいです。
流体の種類、流量、圧力、頻度、電圧(がどれだけずれるか)、流体の温度、周囲温度、振動、電磁弁の構造など、多くの要素によって、左右されます。

だから、寿命の規定を、ビュルケルトでは行っていません。
一応、最高記録として、ロッカー型電磁弁のダイヤフラムが無い、気体(腐食性の無いもの)で、5億回の試験に突破した、という製品もありますが…
ちなみに、この電磁弁は、ビュルケルトのポジショナで採用されており、コントロール弁を長く使っていただくのに、貢献しています。

電磁弁の寿命を延ばす方法について、下記しますね。
・電磁弁にゴミが入らないよう、フィルタを手前につける。
 (特にプランジャ型電磁弁の場合)
・周囲温度があまりあがらないよう、通気の良いところに設置する。
・信頼できる電源をつかい、電圧変動を抑制する。
・電磁弁回路にはヒューズをつけ、過電流を防止する。

また、電磁弁内部で「ブーン」など、変な音がしていたら、
ゴミ詰まりの可能性があります。分解し、内部を洗浄してください。

また、ビュルケルトの電磁弁は、樹脂でコイルをかためてありますが、
これはかなり熱を持ちます。長時間、電源をONにしてると、
かなり熱くなりますので、ご注意ください。
内部の熱を、外に放熱しようとしているので、熱があること自身は、
異常ではありませんので。
ただ、使い始めより、明らかに温度が高いと感じたら、やはり
内部にゴミが詰まっている可能性がありますので、内部を
ご確認ください。
posted by パンダ丸 at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問(FAQ)
2007年05月11日

圧力の単位 一般と真空の違い

圧力の単位っていうと、ゲージ圧と絶対圧があります。

・ゲージ圧は、大気圧を基準として、つまり 0[atm]として
 表します。だから、絶対真空は、-1[atm]になります。
・絶対圧は、絶対真空を0[atm]として表します。
 だから、大気圧は1[atm]になります。
でも、[atm]という単位を、絶対圧力に使うなんて、聞いたこと
無いですが…

あまり区別しないで、ゲージ圧と絶対圧は使われていますが、
きちんと区別したいときは、
・ゲージ圧は、gaugeから、「G」を追記します。
・絶対圧は、absoluteから、「A」または「abs」を追記します。

代表的な圧力の単位としては、
1[atm]=101.3[kPa]=1.013[bar]=10342[mmH2O]
これらの単位は、ゲージ圧で使われることが多いです。

1[atm]=760[mmHg]=760[Torr]
これらの単位は、絶対圧で使われることが多いです。

きちんとゲージ圧と絶対圧を区別する場合には、
0[kPa G]=101.3[kPa abs]=760[Torr abs]=0[Torr G]
などのように書きます。

また、差圧を表す場合、
[ゲージ圧]-[ゲージ圧] または [絶対圧]-[絶対圧]
で、計算しなければ、意味が無いですよね。
で、どちらでも結果は同じですから、
差圧の場合は、ゲージ圧も絶対圧もありません。

また、一般的にはゲージ圧を使うことが多いと思いますが、
Kv値/Cv値の計算のときは、絶対圧をもとに計算しなければ
なりませんので、ご注意ください。
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2007年05月10日

バルブのビローシート/アバブシート

あまり聞きなれない言葉かも、しれませんが…
・ビローシート below seat(下からシート)
・アバブシート above seat(上からシート)
英語で書いた方が、わかりやすいかもです。

グローブ弁・アングルシート弁・プランジャ型電磁弁は、
どのバルブも上下に動く(ピストン)ものが、シートとして、
流れを遮り、止めます=バルブ閉。

このシートに、流れが下からあたり、流れを上から無理矢理
押さえ込むのが、ビローシートです。
シートの上から流れ、シートが閉まるときに、流れがその動きを
助けるのが、アバブシートです。

わかりづらいですか?
・ビローシートは、無理矢理流れを押さえ込むため、
 バネには、流体の流れの力に対抗するため、
 大きな力が必要です。
・アバブシートは、流れを押さえるのに、流体の流れの力が
 助けるので、あまりバネには力が必要ありません。

少し、イメージつかめました?
で、バネの力が違うために、
・ビローシートは逆側から圧力がかかっても、バルブは閉じて
 います。
 (一般的には、順方向の締切圧力まで、逆でも耐えられます。)
・アバブシートは逆側から強い圧力がかかると、開いてしまい
 ます。

逆の流れが発生しそうな場合には、電磁弁の構造についても、
確認してください。
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2007年05月09日

エラストマーの耐寒性

前回、エラストマーの耐熱性について、書きました。
耐寒性も、重要な項目です。

意外と、耐熱性には注意を払うが、耐寒性はあまり気にしない、
という方も、多いみたいです。
でも、エラストマーは、低温度でも劣化してしまいます。

低温度でのエラストマーは、下記の要因で劣化します。
・ゴムの硬化
・ガラス転移
・結晶化
エラストマーの種類にもよるので、一概には言えませんが、
このような要因で、低温度でエラストマーは劣化します。
よく、「ゴムが凍る」って言い方を、パンダ丸はしますが、
この日本語は、あまり正確では無いかもしれませんね。

高分子構造を持つエラストマーは、低温化では、内部で
自由に動くことができず、特に(フッ素系など)分子構造
内部に極性を持つものは、その極性間の結合力が大きくなり、
結果として硬化してしまったり、それが新たな化学結合を促し、
エラストマーそのものを変質させ、もとに戻らなくなって、
ひずみ、割れ、硬化などが発生します。

「温度が下がっても、また上げればいいんでしょ?」
と言われることもありますが、それは違います。
水と氷の関係なら、それで良いですが、高分子である
エラストマーではそのようにいきません。

特に、NBR、FKM、FFKMは、低温には弱いエラストマーなので、
充分にご注意ください。
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2007年05月08日

エラストマーの耐熱性

ビュルケルトの各種電磁弁やダイヤフラム弁は、
流体を締めきるシートが、各種のエラストマーでできています。

エラストマーについては、下記も、参照してください。
http://burkert.seesaa.net/article/38710519.html

で、耐熱・耐寒性について、このときはあまり触れなかったん
ですよね。改めて、書きますね。

<エラストマーの耐熱性>
一定以上の熱は、エラストマーが劣化します。具体的には、
・熱で硬化して、弾性が無くなり、シールできない。
・亀裂が入り、エラストマーそのものが、もとの形をたもてない。
 もちろん、亀裂から漏れが生じるので、シールとして使えない。
だから、許容温度を確認し、お使いください。
また「短時間での許容温度」と「長時間での許容温度」が、
異なるエラストマーもあります。
(金属なら、短時間・長時間なんて分けないですよね。)
これは、熱による劣化は、瞬間的に起こるものではなく、
緩慢に起こるからです。
でも原則は「長時間での許容温度」を、守ってください。

また、単純にその素材の許容温度よりも、電磁弁の許容温度が、
低いケースも多々あります。
これは、電磁弁のソレノイドは、それ自体が熱源であるため、
この影響を加味して、電磁弁の許容温度を設定しているからです。
だから、エラストマーそのものは、ここまで耐えられるから、
その温度で大丈夫ってことには、なりません。
ご注意ください。

長くなっちゃったので、耐寒性は、次の項目で。
posted by パンダ丸 at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問(FAQ)
2007年04月27日

流量制御弁 圧力制御弁 温度制御弁 レベル制御弁

ビュルケルトでは、流量制御弁や圧力制御弁、温度制御弁、
レベル制御弁は製造していますか?
という質問を、たまにいただきます。

はい。作っています。
・流量制御弁は、コントロール弁+流量計
・圧力制御弁は、コントロール弁+圧力計
・温度制御弁は、コントロール弁+温度計
・レベル制御弁は、コントロール弁+レベル計
です。

流量制御弁や圧力制御弁は、他社様の製品を見ると、
配管内の流量や圧力を、細い流路から抜き出して、うまくバネと
バランスさせて、バルブを動かしています。

細い流路や、バネ… よく詰まったり、錆びついたり、
意外と故障が多くて、現場の方は、お困りみたいですね。
流量制御弁や圧力制御弁は、それだけで完成されたシステム
ですから、配線なども不要ですし、使い勝手はよさそうです。
でも、きちんと流量とバルブ、圧力とバルブ、
きちんと組み合わせないと、うまくいかない場合があります。

流量制御弁をつけたら、圧力が下がりすぎて、流量が安定しない、
圧力制御弁をつけたら、圧力は一定だけど、流量が少なすぎ、
などなど。
流量と圧力は、密接な関係がありますからね。
圧力が高ければ、流量は増えますからね。

これがスチーム(水蒸気)だと、もっと複雑です。
飽和水蒸気は、圧力が決まれば温度が決まります。
温度制御にスチーム(水蒸気)を使うのであれば、
流量・圧力・温度を、きちんとバランスよく、考えておかないと、
うまく制御しない場合があります。

単純に、流量制御弁や圧力制御弁、温度制御弁を選ぶ前に、
その制御弁を入れたら、プロセスが、どう変化するか、
考えてないと、うまく制御できないかもしれません。

意外とバルブ選びは、難しいんですよ。
バルブ選びの基本は、前後の状況を想定して、
Kv値/Cv値を計算することです。
 こちらも参照ください。
 http://burkert.seesaa.net/article/36615384.html

迷ったときは、コツコツ計算しましょう。
それでも迷ったら、ビュルケルトまでお問合せください。

レベル制御弁は…
これは、流量・圧力・温度と、あまり絡まないかな。
posted by パンダ丸 at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問(FAQ)
2007年04月25日

電磁弁選定ガイド(8) スチーム(水蒸気)編

電磁弁選定ガイドの最後は、スチーム(水蒸気)編です。

電磁弁は、「熱」と「水」に弱いんです。
スチーム(水蒸気)は、そのどちらも、兼ね備えていますからね、
正直、電磁弁とスチーム(水蒸気)は、相性が悪いんです。

フリッパー型電磁弁と、ロッカー電磁弁は、
スチーム(水蒸気)では、とても使うことができません。
プランジャ型電磁弁で、改良されたものが、使用できる形式が
あります。

直動電磁弁
・Type255 スチーム仕様
・Type6013 スチーム仕様

パイロット電磁弁
・Type407

もし可能であるならば、スチーム(水蒸気)に抜群の耐久性を
発揮する、アングルシート弁Type2000 (エアー作動弁)の
方が、寿命の観点からも、良いのですけどね。
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電磁弁選定ガイド(7) 液体編

では、電磁弁選定ガイド 液体編のラストです。

1)低温の場合
0℃を下回る場合には、フリッパー/ロッカー電磁弁は、
使用できません。
低温下では、ゴム部分が硬くなってしまいます。
動きとして、フリッパー/ロッカー電磁弁は、ゴムの弾性を
利用しますので、低温化で無理矢理、伸び縮みさせると、
ゴムの劣化を、早めてしまいます。

また、プランジャ電磁弁においても、低温下におけるゴムの硬化は
大きな問題となりますので、ご注意ください。
比較的低温に強いのは、PTFEシールで、これで-40℃まで使用できる形式があります(Type255,407)。
ご注意ください。

また、電磁弁の内部の水が、低温で凍ってしまった、
という状況では、電磁弁の稼動部まで氷ついてしまえば、
そもそも電磁弁は動きませんので、ご注意ください。

2)高圧の場合
ビュルケルトの標準のラインナップでは、最大圧力は1.0MPaです。
これを上回る性能をもつのは、

直動電磁弁では、
・Type255 最大10MPa
・Type2200 最大25MPa

パイロット電磁弁では。
・Type5281 最大1.6MPa
・Type5404 最大5.0MPa
・Type2400 最大25MPa

というものがあります。
高圧ガス認定については…
別途ご相談ということで、お願いします。

3)高粘度の場合
直動電磁弁の場合には、フリッパー/ロッカー電磁弁が、
構造上、高粘度流体に強いです。
詳細は、各データシートに、許容される粘度が記載されている
ので、そちらをご確認ください。

また、パイロット電磁弁は…
残念ながら、ほぼ無理です。
空圧弁のご使用を、ご検討ください。

続いては、スチーム(水蒸気)編になります。
posted by パンダ丸 at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | よくあるご質問(FAQ)
2007年04月24日

電磁弁選定ガイド(6) 液体編

電磁弁選定ガイド、液体編の続きです。

一般の液体(水など)でしたら、
直動電磁弁では、Type6013
パイロット電磁弁では、Type5281
を、中心に、あとは圧力や流量を見ながら、検討すれば、
ほとんどOKです。

ゴミがある流体では、プランジャにゴミがつまり、
電磁弁が壊れてしまう事態を避けるため、駆動部と流路が分離
された電磁弁をお勧めする、という話をしました。

流体自体が、腐食性のある場合は、どうでしょうか?
塩酸や苛性ソーダのような薬液などの場合です。
懸念されるのは、まずはボディの材質です。
黄銅では、すぐに腐食してしまうかもしれません。
この場合には、ステンレスやPVCなど樹脂ボディを使う方が
お勧めです。
また、シール材質(ゴム)についても、流す流体に耐えられる
もので無くてはなりません。
そして、見落としがちなのが、シェーディングコイルの存在です。
シェーディングコイルの説明は、以前にしましたので省略します
が、シェーディングコイルの材質は、銅や銀を使っています。
これは、磁界からの誘導電流を大きくするために、材質の制限が
大きいことに、由来します。
銅や銀が、問題なければ、シェーディングコイルがある電磁弁
つまり、プランジャ機構を持つ電磁弁で、構いません。

これらの材質の使用が、まずい場合には、下記の電磁弁を
使うことを検討してください。
・直動電磁弁
  Type330,331(ステンレスボディ)
  Type124.121.6604,6606,6608(樹脂orエンプラボディ)
・パイロット電磁弁
  Type5282(ステンレスボディ)
  Type142,6642(樹脂ボディ)
これらの電磁弁は、プランジャをもっていないので、
接液部に、銅や銀は使っていません。
そのため、腐食性のある流体に対して、強いです。

また、逆に超純水も、腐食性を持つ場合もあります。
非常に純度の高い純粋は、ステンレスをも、溶かしてしまう
場合があります。ご注意ください。
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電磁弁選定ガイド(5) 液体編

続いて、液体編で他に気をつけなければならないのは、
ウォーターハンマーです。

一般に、オリフィスの小さい、直動電磁弁では、
ウォーターハンマーが起きても、その力が弱いので、
あまり大きな問題にはならないので、無視しても良いレベルです。

しかし、口径が大きく、また圧力が大きく、流速が速い場合には、
かなりの衝撃となりますので、電磁弁や配管、ポンプなどを
壊してしまう場合があります。

電磁弁として、できる対策としては、あまり早く開閉しない
電磁弁を選ぶ、ということがあります。
ビュルケルトの製品では、Type5281,5282が、お勧めです。
この2機種は、ダイヤフラムタイプのパイロット電磁弁です。

逆に、選ぶのを避けた方がよいのは、ピストンタイプの
パイロット電磁弁です。
ビュルケルトの機種では、Type5404,407,6221などです。
これらは、液体での使用は、もともとお勧めしておりませんので、
ご注意ください。

でも、どうしてもピストンタイプの電磁弁を、使いたいときは、
・配管をなるべく大きくして、流速を下げる。
・なるべく配管の直線部を長くとる。

でも、できれば空圧弁(エアーオペレートバルブ)を使用して、
操作エアーにスピコン(スピードコントローラ)を入れて、
バルブの動作時間を長めにするのが、確実な対策です。
ご注意ください。
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2007年04月23日

電磁弁選定ガイド(4) 液体編

前回に続いて、今回は、液体編です。

液体の場合、注意していただきたいのは、「ゴミ」というか、
「異物」というか、とにかく「固形分」が入っているものは、
要注意です。
電磁弁は、基本的に、ゴミの詰まりに弱いです。
ちゃんと電磁弁の上流に、フィルターやストレーナがあれば
いいのですが、なかなか、お客様の都合で、そうもいかない場合が
あります。

ゴミが、なんで問題なのか、というと、プランジャの周りに
ついてしまうと、本来磁界の真ん中で、上下に動くプランジャが、
ゴミに邪魔されて、ちょっと傾いてしまうと、磁界を乱してし
まい、誘導電流が発生したり、シェーディングコイルの電流が
かき乱されたり、その電流が熱になってしまい、結果として、
コイルの内部が断線して、電磁弁が壊れてしまう、という
ケースが多くあります。
ちゃんと、電磁弁の電気回路の中に、適切なヒューズがあれば、
電磁弁が壊れる前に、ヒューズが切れるので、まだ良いのですが、
ヒューズが無いと、コイルが熱で焼ききれるまで、通電しっぱなし
なんていうケースもあります。

そんなとき、お勧めなのが、「フリッパー型電磁弁」です。
このフリッパー型電磁弁は、電磁弁の駆動部が、ダイヤフラム
(膜)で、流路部分と分離されているため、ゴミが駆動部に
入ることがありません。
(ちなみに、フリッパー型は、プランジャを持っていません。
 電磁弁のくせに。駆動方式は、ピボットアーマチュアガイド
 って、呼んでいて、ビュルケルトのオリジナルの駆動方式
 です。これは、駆動部が軸で固定されるので、機械的に
 非常に強い、方式です。)

というわけで、このフリッパー型電磁弁は、ゴミ等に非常に
強い電磁弁です。理由は、ゴミが詰まる場所が無いから。
単純な理由ですね。

でも、どんな時でも、ゴミに強いというわけでは、ありません。
あるとき、電磁弁が壊れた、ということで、お客様に返品いた
だきました。その電磁弁は、オリフィスが1.5mmという、非常に
小型な電磁弁なのですが、その1.5mmの穴の手前で、直径2mm
程度の白い球状のものが、詰まっていました。
ラムネ瓶のビー玉みたいに…
いくら、ゴミに強いって言っても、オリフィスより大きなゴミ
がきたら、詰まってしまいます。
だから、どんな時でも、大丈夫とは、申しませんが、
「一般的に」ゴミ・固形分が混ざる流体に、お勧めしたい、
電磁弁です。

直動電磁弁では、
Type330/124/121/6128/6608 が、該当し、

パイロット電磁弁では、
Type5282 が、該当します。

よく、電磁弁が壊れて困る、という方は、
電磁弁の上流に、細かいメッシュのフィルターを入れるか、
ビュルケルトまで、お問合せください。
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