温度を測定する場合、測温抵抗体や熱電対を使うことが多いと思いますが、これらは温度を測定する素子まで熱が伝わらないと、温度を正確に測定することができません。
温度移動の3様態の、伝熱/対流/輻射のうち、原則的には伝熱でしか、測温抵抗体や熱電対という温度計の素子には熱が伝わりません。
(周囲環境によっては、対流や輻射の影響も考えられます。)
しかし、伝熱はあまり早く熱移動がおきません。
そのため、無駄時間が大きいと言えます。
また、温度制御を行おうとしても、こちらでも伝熱が主流であるため、プロセス系が安定するまで、やはり時間がかかってしまい、時定数の小さい制御であると言えます。
圧力制御が、無駄時間が少なく、時定数が比較的大きいことと、対照的な制御になります。
そこで、PID制御の「D(微分)」が、活躍する場合が多くあります。
「D」動作は、微分、つまり変化率をみる制御変数です。
そのため、温度がどのくらいの割合で上昇/下降したかを計算します。
無駄時間が多く、時定数の小さい温度制御では、下手をすると温度が設定を超えて、行き過ぎる場合があります。
そこで、「D」動作をうまく利用し、すばやく、制御の安定をはかります。
圧力制御において「D」動作は、全く使わないというわけではありませんが、多くの場合「D」動作が返って制御系を乱すことがあるので、慎重に考える必要があります。
また、温度制御において、時定数が大きい場合、つまり熱の移動がスムーズで、例えばちょっとスチームラインのコントロールバルブを開けると、すぐに温度が上がってしまう場合、なかなか制御が安定しない場合があります。
その場合は、スチームの1次側圧力を少し落としたり、コントロールバルブのポジショナのランプ機能を使用し、バルブの開閉速度を少し遅くし、熱移動の速度を落とすことで、制御が安定する場合もありますので、ご注意ください。
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