Type8711 MFC(CMOSセンサ)は、
Type8701 MFM(CMOSセンサ)と同じセンサを使用した、マスフローコントローラです。
Type8701 MFM(CMOSセンサ)や、このType8711に使用されているCMOSセンサは、いわゆるMEMSセンサで、半導体の上に直接センサが乗っかっている感じで、このセンサが直接流体に触れます。
マスフローメータの測定原理は、ごく簡単に言うと、扇風機の原理です。扇風機をつけて、風が流れれば、涼しく感じますよね。さらに扇風機を「強」にして、風を強くすれば、もっと涼しく感じます。
つまり、空気が動くと、それにつれて熱を奪います。
その熱の奪われ方は、空気の質量の動きによって変わります。この熱を測定することにより、空気の質量流量を知ることができる、というわけです。
熱の測定というのは、かなり敏感に測定できるので、微少な流量も測定できるというわけです。
マスフローって名前が、現在では一般的ですけれど、これを昔は熱式流量計と言ったそうです。測定原理から考えると、この熱式流量計という方が、しっくりしますよね。
で、この熱を測定するのが、CMOSセンサ(MEMSセンサ)の役割で、Type8711や
Type8701に使われている熱感知センサは、直接流体に触れることにより、測定時間の短縮がはかられ、最短0.005秒で流量の計測が行えます。汎用のキャピラリ式のセンサですと、1〜10秒程度かかるので、それだけ測定が遅れ、鈍感なセンサであると言えます。
この時間遅れが、気にならないというのであれば、汎用のキャピラリセンサでも良いのでしょうけれど、製造プロセスの短縮化・正確なマテバラ(マテリアルバランス)と取りたい・製造品の歩留まりを上げたい など、そういった要望の強いところでは、高速応答センサの能力を発揮することができます。
また、Type8711は、マスフローコントローラなので、流量を計測するだけでなく、自分で制御(コントロール)も行えます。
具体的には内部の比例電磁弁が、バルブ開度を制御することで、自分で流量を測定しながら、その流量が命令よりも大きければ無段階制御の比例電磁弁の開度が少し小さくなり、その流量が命令よりも小さければ比例電磁弁の開度が大きくなる、といった具合です。
ビュルケルトは、この比例電磁弁をずっと以前より有しており、特に最大レンジアビリティー1:500という高感度な比例電磁弁も持っています。
つまり、高性能センサと高性能バルブを組合せることで、高性能マスフローコントローラを実現している、というわけです。
この高性能は、特に1000cc/min以下の微少流量で、特に性能を発揮し、最小50cc/minまで、正確かつ高速な制御が可能です。流量安定までに、0.3秒程度しかかかりません。
そういった性能を生かして、燃料電池やエッチング、アッシング、CVD/PVD/スパッタリング、表面改質、培養など、様々な分野で活躍しています。
正直、汎用のキャピラリ式のマスフローコントローラよりも価格は高いので、高性能が必要、というところでないと、使ってもらえないんですけどね。
ご興味いただいたら、
ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。
この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
posted by パンダ丸 at 23:59
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
ビュルケルト型番一覧