2007年04月17日

大は小を兼ねないコントロール弁

コントロール弁(調節弁)に必要な性能として、
微妙な開度を保つ、ということがあります。
このバルブの動き(特性)について、3種類の呼び方があります。

<バルブ特性>
・クイックオープン特性(50:1)
 バルブの開き始めから、なるべく早く流量が流れるように
 開度が早く大きくなるバルブ。
 バルブ特性の意味では、動きが速いという意味では無いです。
  ボール弁・バタフライ弁・ダイヤフラム弁など
 これでは微妙な開度調整ができないので、コントロール弁向き
 ではありません。

・リニア特性(Linear)
 バルブ開度指令の信号と、バルブの実際の動きが、
 同じ(直線的に)動くバルブ。
  開度信号が30%なら、実際のバルブ開度は30%
  開度信号が70%なら、実際のバルブ開度は70%
 という、動きです。
  アングルシート弁・グローブ弁・比例電磁弁など
 コントロール弁として適切です。

・イコールパーセント特性/EQ% (1:50)
 バルブ開度信号より、開度が遅れて、開きすぎを抑制している
 バルブ。
  グローブ弁など
 コントロール弁として、適切です。

クイックオープン特性が、コントロール弁に向いていないのは、
わかりやすいと思います。
じゃ、イコールパーセント特性って、どういうときに使うの
でしょうか?

バルブの上流側の圧力が高くて、下流側の圧力が低いとき、
バルブの中を、勢い良く、流体は流れます。
一般に、コントロール弁の開き始めは、それまでバルブが
閉じていたのですから、上流の圧力が高く、下流の圧力は低い
状態であることが多いです。
このとき、流体は勢い良く流れるため、意外と流量が多くなり
ます。また、バルブが開くにつれて、上流と下流の圧力差は
減ってきますから、あまり勢い良くながれません。
イコールパーセント特性は、上流と下流の圧力差が大きい状況で
流量が低開度で流れすぎる状況を抑えるために、使います。

まとめると、
・リニア特性
  バルブが開いても、あまり圧力差がないとき
・イコールパーセント特性:
  バルブが開くと、圧力差が減ってしまうとき
という感じで、使い分けると、制御性が向上します。

このバルブ特性は、バルブの形状、とくにシート部の形状によっ
てきまります。
ですが、ビュルケルトの電空ポジショナは、これをフォローする
機能を持っています。
それは、また別の機会に、お話しします。続きを読む
posted by パンダ丸 at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスバルブ

オンオフ弁とコントロール弁(調節弁)

オンオフ弁とは、バルブが開く/閉まるの、どちらかだけの動きです。
コントロール弁とは、微妙な開度を決められるバルブです。
コントロール弁は、調節弁、調整弁とも呼ばれます。
この微妙な開度ってのが、ポイントですね。
ちょっとバルブを開ければ、チョロチョロ流れて、目いっぱいバルブを開ければ、たくさん流れる。
ってのが、コントロール弁には求められるわけです。
ちょっとしか開けてないのに、ドバドバ流れたら、コントロール弁を使う意味が無いわけです。

一方、オンオフ弁の場合は、普通は完全に開けなきゃですが、何かの原因で全開にならなくても、ドバドバ流れて欲しい。

こんな感じで、オンオフ弁とコントロール弁は、流れ方に違う性能が、求められます。
だから、内部の構造が、オンオフ弁なら、はじめっからドバドバ流れる構造ですし、コントロール弁は開度と流れる量が比例するような感じです。

このように両バルブには違いがあるため、オンオフ弁に電空ポジショナをつけても、コントロール弁にはならないわけです。

だから、バルブの選び方にも違いがあります。
オンオフ弁なら、とにかくデカいの選んどけ(大は小を兼ねる)って考えがちです。とりあえず配管と同じサイズにしとけ、とかね。
コントロール弁なら、デカ過ぎたら、微調整ができない(大は小を兼ねない)って考えちゃいます。
このあたり、配管屋さんと計装屋さんは、揉めるんですよね。

コントロール弁については、もう少し詳しく説明します。
posted by パンダ丸 at 19:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | プロセスバルブ

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