エナメルとは、琺瑯とも呼ばれます。
工業的には、グラスライニングとも呼ばれます。
両者を全く同じものとするのも、ちょっと違うかもしれませんが…
琺瑯というと、食器やブローチ、ツタンカーメンの仮面とかに使われています。耐食性能が上がっていることもありますが、美観的な側面が強いです。
グラスライニングというと、化学プラントや食品・製薬タンクの内面材料として用いられています。これは、グラスライニングの優れた耐食性能や、高い強度、金属タンクによる変な味やにおいがつかない、などの多くの特性により、採用されます。
グラス/ガラスって言うと、窓ガラスなどを思い浮かべると思うのですが、化学的には広義の意味で、アモルファスと同じ意味になります。つまり、不定形であるとの意味になります。
金属であれば、ある結晶構造をとって、固体として存在しています。
シリコンやダイヤモンドも、結晶構造をもって、固体になっています。
ただ、全ての固体が、結晶構造をもっているわけでは無く、構成する原子や分子が、グチャグチャな形で固体を形成しているものもあります。
それが、グラス/アモルファスです。
グラス/アモルファスは、不定形であるために、不安定な構造です。
そのため、金属の上にグラス(ガラス)を焼結されることで、アモルファスではありますが、非常に強固な構造となります。
実際、グラスライニングは同じガラスの10倍以上の引っ張り応力があると言われています。
それは、単純に金属の強度に頼っているわけではなく、グラス(ガラス)部分の内部にも、残留圧縮応力が残るから、と考えられています。
また、PHセンサのガラス電極は、高温に弱いだけでなく、強度も弱く、ガラス構造が不安定であるために、頻繁に校正が必要です。
PHを測定する液体によっては、1度測定しただけで、測定値がずれてしまい、校正しなくてはならない例もあります。
それに対し、エナメル電極は、機械的強度に優れ、高温にも強く、また校正頻度もガラスより非常に低く、安定したPH測定を可能とします。
そのため、1つの例として、【発酵タンク】内部でのPH計測に応用されています。
発酵は、食品の製造で多く使われます。ヨーグルト/ワイン/ビール/日本酒/味噌/醤油 など。
発酵食品は、日本でもヨーロッパでも数多く使われます。
また、製薬/バイオ分野でも【発酵タンク(発酵槽)】は、数多く使用されます。
ガラス電極を発酵タンク(発酵槽)に直接入れた場合、そのガラス電極が割れてしまっては大変です。
しかし、強度に優れ、温度に強い(殺菌時にスチームを吹きかけるなど)エナメル電極であれば、サンプリングすること無く、タンク内で直接PHを計測することが可能となります。
ご興味いただいたら、
ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。
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