2009年07月09日

3:PH計測法・電極電位法

水素イオンは、水素原子から電子が外れて、プラスの電荷を帯びている状態です。そのため、マイナスに引かれる性質があります。
PHが異なる溶液に、1本の銅線をひたすと、電気が流れます。
自動車につんであるバッテリーと同じ原理です。

そこで、片方のPHがわかっている溶液と、PHを測定したい溶液の間に、どのくらいの電気が流れるか、というように考えた人が、昔、いたんでしょうね。たぶん。
ただ、普通に金属電極を入れても、サクサク電気が流れて、いろいろ問題がでてきます。
電気を流す力、電位差だけをうまく取り出せることができれば、いいわけで、そんな中でガラス電極を使う方法が考え出されました。

電極っていうと、普通は金属やカーボンで、ガラスを電極に使うって例はほとんどありませんが、ガラスも電気を通すことができる物質です。
ただ、金属よりもずっと抵抗が大きいですが。
その抵抗の大きさは、ガラスの成分によりことなります。
電気をたくさん流すため、金属が大量に含まれているガラスも作らています。
もともとガラスは、アモルファスという不定形な固定であり、ガラスの中を電子や水素イオンなどが、多少動きまわることができます。

ただし、このガラスという物質、あまり丈夫ではありません。
窓ガラスを考えたって、衝撃で割れることだってあります。
しかも、PH計につかわれるガラスは、非常に薄くなっており、もしガラス電極を手で触ると、それだけでPH計のガラスは割れてしまうほど、繊細です。
そのために、強化ガラスを使う、という試みもされ、強度の向上を果たしたものもありますが、結局ガラスであり、極端に強度が向上することはできません。単純にガラスの厚みを増やせば、抵抗が大きくなりすぎて、PHの計測はできなくなってしまいます。
また、ガラスには高温に弱い、という非常に大きな欠点もあります。

そのために、ガラス以外の材質で、PH電極を作れないか…
と考え、ビュルケルトでは、エナメル電極を使用した、PH電極の発売を開始しました。

エナメルは、ガラスと同じような化学的特性を持っておりますが、ガラスよりはるかに強度が強く、また高温に強く、安定性が高い物質です。
そのエナメルをPH電極に採用した、というわけです。

じゃ、そのエナメルって何ですか? エナメルとガラスってどう違って、どう同じなのか、って疑問が生まれますよね。
その辺り、さらに解説していきたいと思います。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
2009年07月08日

2:PHはどのように測定しますか?

PHといえば、忘れてならないのは、リトマス試験紙です。
小学校のとき、実験でやりませんでしたか?

青のリトマス試験紙が、
 赤になったら、酸性
 青のままなら、アルカリ性 or 中性
赤のリトマス試験紙が、
 青になったら、アルカリ性
 赤のままなら、酸性 or 中性

ってやつです。
青と赤のそれぞれのリトマス試験紙をもっていると、酸性/中性/アルカリ性の区別はつきます。でも、どのくらいのPHか、ということはわかりません。

次に出てくるのは、BTB溶液(ブロモチモールブルー水溶液)です。
これは、
 酸性 → 黄色
 中性 → 緑色
 アルカリ性 → 青色
って色が変化します。
でも、やっぱりPHの値までは、わかりません。

他にも試薬はいくつかありますが、視覚で感知するものが多く、PHを性格に測定するってのは難しいです。

というわけで、もっと数値化してPHを測定したい、となるとさらに工夫が必要になります。
前回の「PHとは、水素イオン濃度に関連し、水素イオンは陽イオンだから電気と関連がある」って説明しましたが、電気的な計測でPHを測定することができます。
で、やっと本格的なPH計測の話になるわけです。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
2009年07月07日

1:そもそもPHって何ですか?

まずは、ある意味大変残念なお知らせですが、PH計って何?
って考えると、そもそもPHって何? って話になっちゃいます。
なので、まずはPHの説明を行います。
高校の化学で習いませんでしたか?
酸性とかアルカリ性とかの、アレです。

先にここで知っていただきたいことを、言います。
「PHと電気には、何らかの関係がある」です。

少しだけ、解説していきますね。
水はH2Oって分子式ってのは、ご存知ですよね?
このH2Oですが、実はわずかに、H+イオンと、OH-イオンに別れています。
つまり、H2O → H+ + OH- ですね。
で、もとがH2Oから別れているので、まったく純粋な水(ほかのものが全く溶け込んでいない状態)であるならば、H+とOH-の数は、一緒のはずですよね。
このH+とOH-が、全く数が同じ状態は、中性と呼ばれます。そして、
何らかの混ぜ物が加わることで、
 H+ が多くなると、酸性
 OH- が多くなると、アルカリ性
ってことになります。

なんで、どっちかが多くなるのか、それは混ぜ物次第なので、説明は省略します。

ここで、勘がいい方なら、お気づきかもしれません。
H+イオンは、陽イオンです。
つまり、プラスの電気を持っています。
そう、PHと電気には、密接な関係があるんです。
なので、何らかの方法で、電気的な計測を行えば、PHが測定できるのでは? ってなるわけです。
(だいぶ、説明を簡略していますが…)

極端に説明をはぶいておりますので、納得できない方は、高校の教科書をさがしてみてください。
もしくは、ビュルケルトへご連絡を。
とにかく「PHと電気には何らかの関係がある」って思っていただければ、大丈夫です。たぶん。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
2009年07月03日

0:【ハイジェニックPH計(エナメル電極PH計)/導電率計によくある質問】ってカテゴリを作りました。

かなり久しぶりに、ブログを更新してみます。
しばらく、ブログを書いていなかったのは、書くネタが尽きてきたってことなんですが(笑)

なので、新しいカテゴリを作ることにしまいた。
PH計/導電率計って、バルブじゃ無いよねってツッコミは、ご遠慮ください(笑)
いいんです。ビュルケルトの製品ですから(笑)

ところで、PHって、どう読みますか?
PHって、酸性とかアルカリ性のアレです。
パンダ丸の年齢だと、これ「ペーハー」って教わりました。
今では「ピーエッチ」って読むように、学校で教わるそうです。
それで、年代がわかりますね(笑)

で、ビュルケルトの本社の人と、英語で話してて、PH計の話になると、思わず「ペーハー」って言っちゃうんですよね。
「ピーエッチ」って言わないと通じないんですよね。

それにしても、ビュルケルトは製品種類が多いです。
バルブ以外の製品もたくさんあります。
だから、飽きっぽいパンダ丸は、ビュルケルトで続けていけるんでしょうけど(笑)
でも、たまに疲れます(笑)
例えば、一日に4件のお客様にお会いして、
 1件目は、アングルシート弁
 2件目は、マスフローコントローラ
 3件目は、薬液用電磁弁
 4件目は、PH計/導電率計

って話しをすることもあるんですよ。
時々、何の話しをしているのか、わけがわからなくなります(笑)

お客様の業界も、
・食品
・飲料
・バイオ
・製薬
・水処理
・半導体
・製鉄
・ガス/化学プラント
・工作機械
・輸送機械
・燃料電池
・医療機械
・臨床検査機器
・分析機器
・科学機器
などなど。

それぞれの業界で、使われる言葉も違う場合もあるので、きちんと頭を整理してから行かないと、混乱しまくりです。
流体制御は、いろいろな場所で必要ですからね。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
2009年06月09日

LFC:液体用微小流量コントローラ

今年5月に発売開始する予定だった、【LFC:液体用微小流量コントローラ】ですが…
もう、6月ですよね…

ビュルケルトには、ドイツに5か所、フランスに1か所、工場がありますが、どこの工場で製造を行うかが、変更になるみたいで、それで発売開始が遅れているようです。
もともと、昨年秋に開始予定でしたから、ずいぶん延びています。
だいぶ混乱しているみたいです…
今年4月に開催された、ハノーバーメッセ(ドイツの産業見本市)でも、【LFC:液体用微小流量コントローラ】は発表されました。
既に、各種資料は準備されていて、データシートも本社の人に送ってもらいました。

【LFC:液体用微小流量コントローラ】に分類される製品は、下記の2つです。
・Type8709 LFM:液体用微小流量計
・Type8719 LFC:液体用微小流量コントローラ

Type8709は、流量計のみの機能で、10〜600cc/minの流量を測定し、信号を出力します。
Type8719は、流量計と比例電磁弁を組合せており、例えば100cc/min流しなさいと命令すれば、その流量になるように比例電磁弁を操作して、流量を調節します。

非常に小さい流量をコントロールすることができます。
この流量を制御するものといえば、液体用マスフローがあります。
実はビュルケルトも、気体用マスフローの後に、液体用マスフローを開発しようとしたのですが、途中で中止になりました。
製品自体は完成したのですが、市場にマッチしない、いろいろ問題があるのとのことで、結局、製品の発売にはいたらず、【LFC:液体用微小流量コントローラ】に路線変更しました。

【LFC:液体用微小流量コントローラ】と【液体用マスフロー】には、それぞれメリット・デメリットがあります。
いずれ、そのあたりも解説したいと思います。

で、結局、【LFC:液体用微小流量コントローラ】はいつ、発売開始になるんだろう…

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
posted by パンダ丸 at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビュルケルトからのお知らせ
2009年06月08日

【FOOMA JAPAN に出展します】

明日(2009/6/9)から、FOOMA JAPANが、東京ビッグサイトで開催されます。
ビュルケルトも、こちらの展示会に出展します。
今回で、ビュルケルトは4回目の出展となります。

FOOMA JAPAN

今年は、食品/飲料機械やプラントに、より相応しい新型のプロセスバルブを中心に展示をさせていただきます。

インフルエンザの影響があるのでは、と心配しておりましたが、展示会開催前には落ち着きましたので、安心しました。
今週の東京の天気は、木曜日に雨が降るかもしれませんが、それ以外の日は、概ね崩れることは無さそうです。

昨年からFOOMA JAPANは、東京ビッグサイトの東西の両ホールを使い、非常に広い会場となっています。
お越しになられる方は、非常に広い会場を歩きますので大変かと思いますが、ぜひ ビュルケルトのブースにも、お立ち寄りください。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
posted by パンダ丸 at 22:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビュルケルトからのお知らせ
2009年05月20日

関西から九州へ

本日は、九州におります。
関西では、今週に入ってから、多くの人がマスクをしています。
僕も、日曜日からは外出時にはマスクをしております。
ただ、関西ではマスクの売り切れが続出し、薬局やホームセンターなどを何軒かまわりましたが、完売状態で、次にいつ入荷するか、わからないとのことです。
僕は花粉症なので、もともと冬の間はマスクをしており、まとめ買いしていたマスクが幾つか余っていたので、何枚かは持っていたので良いのですが、買えなくて困っている人もいるでしょうね。

今朝、関西から九州に移動しましたが、九州ではマスクをしている人は、ほとんど見かけませんでした。そんな中で、一人でマスクをしていたので、浮いていたかもです(笑)
でも、駅前にあったドラッグストアに行ったら、マスクは完売状態でした。これは、九州でもマスクを買う人が多くいるのか、それとも関西に送ったのか? よくわかりませんが。

そんなわけで、本日はマスクを外すこと無く、お客様のところにもお邪魔いたしました。特に熱があったり、喉が痛かったり、という症状はありませんけれども。万が一ということもありますので。

関西以外の方でも、マスクをお持ちで無いなら、準備をされた方が良いかもしれません。あまり、大袈裟にするのも、問題かもしれませんが。
posted by パンダ丸 at 23:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
2009年05月11日

マスフローとは?

マスフローとは? というご質問があったので、久しぶりにブログを書いてみようかと思います。

一般に流量計の名称は、
・パドル式流量計
・ギア式流量計
・電磁流量計
・面積式流量計
・差圧式流量計
など、まだ色々ありますが、「測定原理」を名称とすることが多くあります。
では、マスフロー流量計も「マスフロー」という流量の計測方式があるのかというと、そういうわけではありません。
「マスフロー」は日本語に直すと「質量流量」です。
質量=重さ の流量計となります。

でも、普通流量といえば、「L/min」「cc/sec」など、
「体積/時間」で表すことが多くあります。
質量っていったら、何kg ですよね。
体積と質量には、密接な関係があり、気体の場合、体積と質量は、温度と圧力を介することで、変換することができます。

別の言い方をすると、
質量は、気体の分子の数と同じであり、温度や圧力が変わっても変化はありません。
体積は、温度が上がると膨れ、圧力が上がると体積が減ります。温度や圧力で、どんどん変化していってしまうんですね。

そのため、体積流量を測定した場合、温度や圧力で異なるので、補正しなくてはなりません。
しかし、質量流量を測定した場合には、温度や圧力での補正は必要ありません。質量流量の測定には、そのようなメリットがあります。

ところで、この質量流量の計測方式には、
・熱式(サーマル式)計測法
・コリオリ式計測法
が、代表的な方式であり、

一般にマスフロー流量計というと、熱式(サーマル式)流量計を指します。
最初のパドル式流量計のような言い方に合わせるならば、
【熱式質量流量計】または【サーマル式質量流量計】という言い方が、正しいのかもしれません。
でも、なぜかこのような呼び方をすることは、ほとんど無いように思います。なぜなんでしょう? 理由はわかりませんが…

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
2009年04月16日

流体が金属に触れない電磁弁

医療、医薬、バイオ、分析などの分野では、流体が金属に触れない電磁弁というものが、必要になることがあります。
例えば、血液分析器であれば、ステンレス製の電磁弁なら、ステンレスは血液に腐食されませんが、血液にステンレスから金属イオンが流れ出てしまいます。ってなると、場合によっては血液分析に悪影響ですから、流体は金属に触れたくないってご要望もあるわけです。

ビュルケルトで、MicroFluidics(微小流体制御技術)が、流体が金属に触れない電磁弁として、医療・医薬・バイオ・分析などの分野で活躍しています。
しかし、今まではMicroFluidics(微小流体制御技術)はオンオフ電磁弁か、マイクロポンプしかありませんでした。
そこで、現在、比例電磁弁で、流体が金属に触れないような構造を持つ製品を開発中です。
開発の話自体は、以前からあったのですが、それが製品化目前という状況になっているようです。
オンオフでなく、開度を自由にコントロールできる比例電磁弁であれば、人工透析装置で、膜に送る流体の圧力を自由に制御したり、腐食性ガスの分析器で、流量を自由に変更したり、応用範囲が広がる製品です。

現段階では、いつ製品化されるのかは決まっていませんが、早く製品化されて欲しいなって思っています。
これを液体マスフローと組み合わせたら、制御精度が高くなると思うんですよね。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング
posted by パンダ丸 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 流体制御に関連した用語集
2009年04月14日

マスフローコントローラのラインナップ変更予定

相変わらず、ビュルケルトは、製品のマイナーチェンジが多いです。
まだ計画中なんですけど、よりセンサの精度を向上することを狙って、気体の流量計測センサのマイナーチェンジを計画しているようです。
従来の測定ができなくなるわけでは無いので、大きな問題にはならないマイナーチェンジです。
また、コストダウンにもなる提案なので、お客様には歓迎される方向かと思います。

ただ、あんまり頻繁に変更を行うものだから、頭の中を整理していかないとです。
今回の変更内容は、Type8711 流量計を、今まで50L/minまでの測定でしたが、これを500L/minまで大幅に計測範囲を広くし、それによりラインナップが変わります。
従来は、50L/min〜1500L/minの範囲は、Type8626がカバーしている範囲でしたが、Type8711が500L/minまではカバーするようになり、基本的にType8711の方がType8626より安いので、コストダウンに繋がるようです。

まだあくまで予定で、いつからラインナップが変更になるかは、決定していないのですが。いずれ、決定したら、ご案内させていただくことになると思います。

ご興味いただいたら、ビュルケルトまで、お気軽にお問合せください。

この記事が面白いと思ったら、クリックして下さいませ↓
人気ブログランキング